心臓が悪くなると腎臓が悪くなる
慢性腎臓病の人は、腎臓だけではなく、心臓病や脳卒中などの病気も起こりやすくなることが明らかになってきました。
腎臓が悪くなると心臓も悪くなるのです。
心臓と腎臓といえば、臓器の中でも最も離れた位置関係にある臓器同士で、それにもかかわらず、不健康が連鎖するのです。
この現象は、医学的には「心腎連関」といわれており、このように、生活習慣病、メタボ関連の病気は重なって一気に起こってきます。
なぜ「臓器の連関」が起こるかというと、臓器が「個人プレー」に走ってしまうからなのです。
体が健康なあいだは、少々きついことがあっても臓器はわがままをいわず体全体のことを考えて黙々とがんばってくれています。
体全体の都合を優先した「チームプレー」をしてくれるのですが、体が弱ってくると、それぞれの臓器に余裕がなくなってきてしまい、ついつい個々の臓器は、「個人プレー」に走ってしまうのです。
たとえば、「腎血管性高血圧症」という病気があります。
最近多くなった、お年寄りの高血圧のひとつで、腎臓を養っている血管が動脈硬化を起こして細くなると、腎臓に送り込まれる血液が減ります。
そうすると、腎臓は自分を養う血液が不足することを感じとって、血圧を上げるためにレニンとよばれる酵素をたくさん分泌するようになり、その結果、細い腎動脈からでも、なんとか以前と変わらない量の血液が腎臓に送り込まれるようになります。
これは、腎臓自身にとっては大変いいことなのですが、体全体としてはいつもより高い血圧にさらさされることになってしまい障害を受けます。
ペースメーカー臓器である腎臓が「チームプレー」より「個人プレー」を選んだために、体全体から見ると状況を悪くしてしまうのです。
臓器で一番血液を使うのは?
(答)腸の健康にはカイテキオリゴ
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