ミトコンドリアに適度な緊張感
疲れてしまったミトコンドリアたちを、どうすればやる気にさせられるのか?
オートファジーが健康の維持に重要な役割を担っていますが、停滞した「ミトコンドリア人事」のなかで、いかに世代交代劇を成し遂げることができるのか、それは、ミトコンドリアに「今のままではまずい」という適度な緊張感を持たすことが重要です。
そのためにはミトコンドリアの「エサ」を少し減らせばいいのです。
ミトコンドリアのエサは次の二つになります。
@エネルギーをつくるための「原料」 糖分と脂肪
A原料をエネルギーに変えるための「燃料」 酸素
つまり、ミトコンドリアにとって、エネルギーをつくるうえで、糖分と脂肪、そして酸素が必要ということです。
こうしたミトコンドリアの「エサ」となる栄養と酸素を少し減らすこと、具体的には、「空腹感」と「低酸素感」を感じさせることが、適度な緊張感となり、逆にミトコンドリアを元気にしてくれるのです。
賛沢な生活は人を堕落させる、とはどの時代にも共通していえる世の常で、同じことが細胞の中に住んでいるミトコンドリアにもいえるのです。
ミトコンドリアに「空腹感」を持たすとは、ひと言でいうと「カロリー制限」、すなわち、食べる物を7〜8割にするということです。
まさに「腹八分目」には、ミトコンドリアを増やして寿命を延ばす効果があることが、霊長類であるサルを含めいろいろな生物で証明されています。
次に、酸素が不足する感覚、「低酸素感」を持たすにはどうすればいいのか。
そもそも「低酸素感」とはどんな感じなのか?
正座を続けると足がしびれてくる経験は誰にでもあります。
足のしびれは、正座して足を養う血管が圧迫されて血液のめぐりが悪くなることで、足が「低酸素」になったことを脳に知らせるための感覚、言うなれば「足の悲鳴」です。
狭心症のとき、胸の圧迫感が訪れ、「胸が締めつけられるような感じ」と表現されます。
これは、心臓を養う血管が細くなって、心臓の筋肉に血液が十分運ばれなくなったときの痛み、心臓の悲痛な叫びです。
低酸素感は、ミトコンドリアそのものを増やす刺激になりますし、また「血管成長因子」という物質をたくさんつくりだして血管も増やします。
運動をすると、筋肉はいつもよりたくさんのエネルギーが必要になり、より多くの酸素が欲しくなるのですが、これは、筋肉の「低酸素感」によるものです。
適度な運動によって、ほどよい低酸素感を持つことで、血のめぐりも良くなって、筋肉を「ピンク」にすることもできます。
そして結果として、「臓器の時間」 のスローダウンにつながります。
日常生活の中で適度な「空腹感」と「低酸素感」を持つことが、ミトコンドリアを高めるうえで大切なのです。
臓器で一番血液を使うのは?
(答)腸の健康にはカイテキオリゴ
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