子供の触覚防衛と聴覚防衛
太郎君は手をつないだり、肌に触られるのを嫌がり、散発や耳掃除、爪きり、歯磨きなどを激しく嫌がり、幼稚園では運動会のピストルの音を聞いた途端、会場から逃げ出してしまったり、他の嫌いな音がすると、耳をふさいでしまうのですが。
脳には本能的に身を守るために、防衛したり、逃避したり、攻撃したりする、反射的行動をつかさどる「原始系」の部分があります。
生まれたばかりの赤ちゃんには、生命時機能から原始系の反応が見られます。
人間は成長に従い「識別系」という知的情報を処理する脳が発達し、例えば、触れたものを警戒しなくてもすむよう、素材や形から触りわける能力が育ちます。
しかし、穴の中に手を入れて触ったものが得たいの知れない「ぬるっ」としたものであると、脳の中の識別系が判断できず、急に原始系が働くのです。
このように原始系の働きを識別系が抑圧して、ブレーキをかけているのです。
この原始系と識別系のバランスの崩れが防衛本能へつながり、散髪や耳掃除などを過剰に嫌がるのは原始系の暴走なのです。
スキンシップや砂遊びを嫌がったり、耳ふさぎなどの聴覚防衛や重力不安・姿勢不安などによるパニックも同じ理由なのです。
うつ病がんばるな!
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