予想外の変化でパニック
自閉症のある子は、一定の法則に沿った行動は安心できますが、予期しない変化が起こると動揺します。
例えば、いつも自分の上履きがあるはずの靴箱に上履きがない、おやつは3時のはずなのにおやつが出ない、保育園や学校の行事など、予想外の変化についていきにくくなります。
自分の中で、上履きはいつもの場所で、おやつは3時、という法則が出来上がっていて、そこが崩れることがとても苦手なのです。
日常でも、部屋の模様替えや家具の移動、いつも通る道にあったはずの建物が取り壊されているなど、いつもと違う変化があると、強い不安や緊張を招いてしまいます。
パニックとは、不安や恐怖、葛藤が強く生じたことがきっかけで、全身を使って大声で泣きわめく、周囲のものを投げる、壊すなど、激しい興奮状態のことをいいます。
自閉症のある子がパニックを起す誘因は、想定外の環境の変化を受け入れるように指示されたときのほかに、大きな音や嫌いなにおい、などもあります。
パニックを起したときは、黙って静観します。
しかし、エスカレートすると壁に頭をぶつけたり、手を強くかんだりします。
止めさせようとした大人に噛み付いたり、叩くなどの他外行為に及ぶこともあり、やめさせようとしても止まりません。
そうなる1歩前ぐらいに場所を移す、あるいは黙って行動を止めるようにし、一定時間が経過すればおさまります。
その後は蒸し返したり、強く反省を求めるようなことをしないことも大切です。
うつ病がんばるな!
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