ストレス解消の知識のルツボ
テレビ、携帯、インターネット、人間の脳内に、これだけ莫大な量の情報が詰め込まれる時代となったのはここ数年のことです。
パソコンや携帯電話の技術が発展し、人々の生活は非常に便利になりましたが、生活が便利になる反面、それがストレスになっているともいえます。
ストレスという言葉はカナダの生理学者ハンス・セリエ博士が1936年にイギリスの雑誌で初めて発表した学説の中で、「人間が何かしらの刺激が加わった時に体が適応するプロセス」のことをストレスと呼んでいます。
季節の変化、睡眠不足、サラリーマンの転勤もストレスです。
つまり人間が生きていく上で不快に感じてしまうことはすべてストレスです。
人間はストレスをまったく感じずに生きていくということは不可能なのです。
しかし、結局、ストレスはなくせない、などと思って諦めるは早いのです。
ハンス・セリエ博士は、「ストレスは生活のスパイスである」といってます。
つまリストレスは決してネガティブなものではなく、生活する上で欠かせないものとも言えるのです。
しかし、過度のストレスが健康に害を及ぼすことは、現代社会を見れば一目瞭然で、ストレスが原因で起きる病気はうつ病だけでなく、パニック障害や心身症、免疫力の低下、胃潰瘍、糖尿病や高血圧などの成人病もストレスが原因と言われています。
これからはストレスとうまく向き合って、できる限リストレスを受け流す努力が必要なのです。
ストレスを大別すると2種類にわけることができます。
事故で傷を負ったり、寒いと感じたり、仕事による疲れだったり、実際に身体に影響を与える肉体ストレスと、職場や学校の人間関係や家庭の問題、子育ての悩みなど、精神的に受ける脳ストレスです。
これまでに肉体ストレスのメカニズムは解明されてきましたが、脳ストレスに関してはわからない部分がほとんどでした。
しかし、最新の脳科学の研究によって、ついに脳ストレスがどのように発生し、どうすれば抑えられるかを突き止めることができたのです。
まず、肉体ストレスは、人がケガをしたり、寒さを感じた時、その情報は体内に張り巡らされた神経を通り、脳の視床へと送り込まれます。
そこから大脳皮質または大脳辺緑系を介して、自律神経の調節を行う視床下部に伝わり、脳下垂体を刺激するホルモンを放出します。
次に脳下垂体が副腎皮質刺激ホルモンを出し、副腎皮質はストレスホルモンであるコルチゾンを分泌し、これによって肉体に影響を与え、高血圧や糖尿病など身体にさまぎまな影響をおよぼすのです。
脳ストレスは別の経路をたどります。
視床下部までの流れは同じですが、そこから脳下垂体へは行かず脳幹の縫線核と呼ばれる部位へ働きかけます。
この縫線核という部位は、うつ病やパニック障害などと関係を持つセロトニン≠ニいう脳内物質を放出するセロトニン神経がある場所です。
ストレスはこのセロトニン神経に直接働きかけ、ストレスを過度に受けた人が、心に傷を受けてしまうのはこのためです。
また、脳ストレスを感じた場合、肉体ストレスと同じような高血圧や胃潰癌などの症状が現れることもセリエ博士の実験によりわかっています。
これまで心の病とされてきた精神的なストレスは、「脳内物質セロトニンを抑制しているために起こっている」ということがわかったことで、その対処法も少しずつわかってきました。
心は喜怒哀楽を表現し、人間を人間らしく行動させてくれます。
うれしい時は笑顔になり、悲しい時は涙を流し、人を愛し、敬ったりします。
こういった感情に深く関わっているのが脳であり、心は脳にあるのです。
人間の感情は、主に大脳の前頭前野にあります。
前頭前野は、人間らしい感情をつかさどっています。
ここで、ストレスを感じたり、ストレスを解消させたりすることができるのです。
つまり感情を生み出しているのが、大脳辺緑系でありそれを人間らしくコントロールしているのが前頭前野です。
人間の心の本質は脳の中でも、とくにこの前頭前野にあると考えられています。
前頭前野で主に活躍しているのが、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの三つの神経です。
ドーパミンは恋をする時や、報酬を得る時、性を謳歌しようという時の意欲をもたらし、報酬としての快を与えます。
ノルアドレナリンは危機を感じた時、つまり試験前や事故に遭いそうになった時に危険信号を発信して注意を促します。
この二つの神経をうまく指揮してバランスをとるのがセロトニン神経で、セロトニンは脳全体のバランスを整え、平常心をもたらす働きをしています。
つまり、このセロトニンを鍛える「脳活」をすれば、ストレスに悩まない体質になり、脳と心がスッキリする生活を送ることができる道が開けるわけです。
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