ふれあうことで脳が生まれ変わる
人と人がふれあうだけで、人間の脳は、生まれ変わることができます
脳を活性化させる「グルーミング」の効果はそれほど凄いものなんです。
そのグルーミングのなかでも、「タッピングタッチ」という技法は、簡単に誰でもどこでもできる、癒し効果がえられる方法です。
道具も必要なく、家族の身体をリズミカルにタッチするだけでいいんです。
タッピングタッチは、指先の腹を使って、軽く弾ませるように左右交互に優しく叩くシンプルな技法です。
基本形としては、2人1組で同じ方向を向いて座り、後ろに座っているほうがタッチします。
正座でも、椅子に座りながらでも構いません。
椅子に座る場合は背もたれが邪魔にならぬよう、椅子を横にします。
腕をブラブラきせて準備体操をしたら、タッチを開始します。
左右の手の指先の腹で、肩甲骨の辺りから交互にタッチをしていきます。
1秒よりも少し長いくらいの間隔が基本です。
そして、徐々に肩、首、頭と場所を移動していき、10〜15分くらい行えば終了です。
何十人もの人に交互にタッピングタッチをしてもらう実験をしたところ、施術後にセロトニンが活性化したこと明らかになりました。
施術後に行った心理テストでは、緊張がやわらぎ、気持ちの落ち込みやネガティブな感情が改善されたという結果が得られました。
触り方がポイントで、ベタッとしていたり、押しつけがましい触り方では拒否感が生まれてしまいますが、タッピングタッチは指先の腹でトントンと軽く触れるだけですから、抵抗感や拒否感は感じにくいようになっています。
むしろ、触れられているうちに安心感や信頼感も生まれてきます。
相手のことを考えて、ちょうどいい触わり方を見つけながら行うことによって、さらなる効果が望めます。
一般的には人間は誰かに触られると、脳は緊張感を覚えます。
誰に触れているのか、何をされようとしているのか、脳が全感覚を使って分析するからです。
ただ、タッピングタッチは触って離す行為が一瞬の間に行われ、どこを触られたのかという認識がはっきりしないままリズミカルに繰り返されるものですから、触覚としてはっきり認知されないのです。
触覚は大脳の体性感覚野という場所で認識しています。
何かに触られた際、痛みや危険といった触ったものの意図を感じ取ったら、すぐに払いのけようという行動に出ます。
しかし、タッピングタッチの場合は大脳にその働きが現れず、認知的な情報処理が行われず、代わりに心に関係した大脳辺緑系に伝わります。
ソフトでゆっくりしたタッチを受けても、大脳辺緑系はそれを攻撃や性的な意味だと認識せず、危険なものだととらえません。
むしろ、情動性の快い反応を形成し、ネガティブな気持ちを改善させ、自律神経をリラックスさせてくれます。
そして、タッチがリズミカルに繰り返されることによってセロトニン神経は活性化し、徐々に緊張が解け、疲労も取れていくのです。
家族のなかで仮にうつ症状が出ている人がいたら、ぜひ試してみます。
強いストレスを感じて動き出せないような人も、初めの一歩としてタッピングタッチが有効です。
タッピングタッチで多少状態が回復したら、ウオーキングなどのリズム運動に移行すればいいのです。
ご家族の方々は、ぜひタッピングタッチを、おじいさんやおばあさんにやってあげてほしいものです。
もっとも親しみ深いタツビングタッチと言えば肩叩きで、昔から日本の家庭ではどこのウチでも肩叩きをしたものです。
力を込めすぎずに軽くトントンと肩に触れるというのは、タッピングタッチとよく似ています。
そして、おじいさんやおばあさんは孫に肩叩きをしてもらうと、大きな感謝の気持ちを示します。
タッピングタッチによって前頭前野が活性化されて、本当に気持ちよくなっているのです。
そのように考えると、肩叩きは決して強く叩く必要はありません。
何も難しく考えることはないのですが、タッピングタッチにより近づけるのであれば、手はグーではなくパーで、叩くというよりも触れるくらいの調子で行うとよいのです。
普段の感謝と労いの気持ちを込めて、優しくタッチしてあげるのです。
タッチとともに気持ちが伝われば、おじいちゃん、おばあちゃんとよい感情を共有できます。
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