気持ちを切り替えるセロトニン
社会で生活していくうえで、さまざまな出来事に遭遇し、その出来事に応じて喜んだり、悲しんだり、怒ったりすることもあります。
しかし、気持ちが揺れ動いたままでは日々の生活に支障をきたすため、スパッと気持ちを切り替えることが必要になってきます。
「どこかでうまく折り合いをつけて、軌道修正する」そういったスイッチ脳は、前頭前野の働きがあるからです。
そして、それをスムーズにさせているのはセロトニンの力です。
気持ちの切り替えが求められる状況は多々ありますが、失恋した時や事業に失敗した時、事故にあった時など大きな失望感を感じた時だと思います。
どんなに切りかえようと思っても、失意やショックが頭から離れず、トラウマになって神経症を患う場合もあります。
そんな時にどうやって気持ちを切りかえればいいのか人は本気で思い詰めるものです。
うまく気持ちを切り替えるためには、基本的に強い心を持つことが必要です。
強い心を持っている人というと、一般的に自分の意志や目的をゴリ押しするような人と思われがちですが、本当に強い心の持ち主は、目の前の現実に柔軟に対処できる人です。
ゴリ押しすれば、その場では自分の思い通りになるかもしれません。
しかしどこかで計画にほころびが生じ、破綻してしまった時には想像もできないほどのショックを受ける可能性があります。
これは打たれ弱いということです。
つまり、心の強い人というのは、自分の意見を通せなくても、すぐに気持ちを切り替えて、最終的に自分でも納得のできる落としどころに辿り書くことができる人のことです。
柔軟に気持ちをスイッチするということは、快に向かってヤル気一直線というドーバミン思考の人から見ると、優柔不断、意志が弱いと思われるかもしれません。
しかし、ドーパミン的な考え方とセロトニン的考え方は、本来両方必要なものです。
その証拠に、意欲脳（ドーパミン）とスイッチ脳（セロトーラ）は同じ前頭前野にあるのです。
セロトニン的なスイッチカを持ち合わせ、ドーパミン的に夢や目標を持ち続けるというのが理想です。
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