前頭前野の三つの脳内物質
「前頭前野」にかかわる三つの脳内物質について、この三つの脳内物質は、光の三原色にたとえることができます。
人に快を感じさせるドーパミンは、情熱的な赤色になります。
ドーパミンは人間の生命を維持するためにとても重要で、人は生きるためには食事をとらないといけないし、お金を稼いで生活を維持する努力をしなければいけません。
こういった活動で人間はすべて快を感じています。
さらに言えば、子孫を繁栄するための性行為で得られる快楽もドーパミンの働きです。
人間が感じる快は決して悪いものではありません。
しかし一度、快を感じてしまうと、より強い快を求めて依存します。
これをラットを使った実験では、ラットの脳にドーパミン神経を刺激する電極を埋め込み、レバーを踏めば自分で快楽を得られるようにしました。
するとラットは快楽を得られることがわかると、何度も何度もそのレバーを踏み続けたのです。
これは人間にも置き換えられることができ、ドーパミンが暴走し、後先考えることなく、より強い快を求めてしまうと依存症を生むのです。
アルコール依存症、薬物依存症はすべて、ドーパミンが暴走し歯止めがきかなくなった結果と言えるのです。
また食欲のコントロールができなくなった摂食障害や、物欲に走ってたくさんの買い物をする行動も依存症の一種です。
ドーパミンは生物にとってとても重要な脳内物質ですが、快を求めすぎてしまうと依存症を招く、いわば諸刃の剣のような怖さがあります。
ノルアドレナリンは、危機管理する番所のような役割をします。
色にたとえると青色で、ノルアドレナリンは脳内危機管理センターとも言える神経で外部から受けたストレスに対し、ある時は闘う、ある時は逃げるといったような適切な判断をくだし、心に不安や恐怖を促します。
またそのストレスに基づく集中力を促します。
火事場のバカカなどはその究極の力と言えます。
「不安や恐怖の気持ちなどなぜ必要なんだ?」という意見があるかもしれませんが、これは人に欠かせない情動なのです。
なぜなら例えば目の前ががけっぶちなのに危ないという恐怖を感じなかったら、人は平気で崖から飛び降りて死んでしまいます。
それゆえに不安や恐怖というのは自分を守るために欠かせない感覚なのです。
ただ逆にノルアドレナリンが分泌しすぎると、今度は過剰に危機感を煽リヒステリーを起こしたパニック障害などを誘発してしまいます。
ドーパミンもノルアドレナリンも、仕事や生活をする上で欠かせない存在です。
しかしこの二つの神経の働きは強すぎても弱すぎてもよくありません。
そこでこの2つの神経が暴走しないよう、バランスをとっているのがセロトニンです。
セロトニンは色にたとえると緑色で、赤色のドーパミンと緑色のセロトニンが混ざり合えば淡い黄色になります。
青色のノルアドレナリンと緑色のセロトニンが混ざり合えば水色になります。
そしてこの3つの色がバランスよく混ざり合えば、中心部分は透明になります。
この状態がまさに人間にとって理想的な状態で、頭はクリアで心身ともに健康であるといえます。
セロトニンは、緊張しすぎてパニックになりそうな時や欲に依存して強欲になりすぎてしまった時の暴走を抑え、心に安定感をもたらすのです。
言い換えれば集中して仕事をする、意欲的に勉強をするというホットな興奮状態を適度に鎮静して脳バランスを整えてくれる働きがあるのです。
セロトニンに鎮静作用があるということは眠くなるのでは、と思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
決してドーパミンやノルアドレナリンのような熱く燃えたぎる感覚ではないのですが、静かに心を燃やしています。
よく「心は熱く頭は冷静に」というたとえがあります。
これは脳科学的に言うと心は頭にあるので矛盾していますが、心情的にはセロトーラ的感覚のことだと言えます。
ふつふつとみなぎっているのだけれど、どこか冷静に客観的に物事を捉えている感覚で、車でいうとすぐにも動き出せるアイドリング状態のことです。
しかし、多忙な現代社会の中で生活を送っていると心の均衡が崩れて、そのストレスでドーパミンやノルアドレナリンが暴走することがあります。
そこでそれらのいきすぎた暴走を抑え、よりよい生き方を選択をするためにはセロトニン活性は必要不可欠です。
セロトニン活性をし、セロトニン的価値観を持つことができれば欲に依存し、ストレスに悩まされる日々から抜け出すことができます。
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