薬ではセロトニンは増えない
日常生活の中で、セロトニンを増やすために、できることはたくさんあります。
セロトニン神経を活発化させるためには、リズム運動や太陽の光を浴びることが大前提です。
基本的にバランスのいい食生活を送っていれば、セロトニンの材料であるトリプトファンが不足するといった事態にはなりません。
たとえ食材でトリプトファンを過剰摂取したとしても、その分はそのまま身体の外へと排出されてしまうのです。
それどころか、セロトニン前駆物質(セロトニン合成に直接関る物質)をサプリメントで大量に摂取すると、セロトニン症候群と呼ばれる副作用が見られることが、研究で明らかになっています。
その副作用とは、高熱や痙攣、睡眠、覚醒障害など、どれも恐ろしい副作用ばかりなのです。
セロトニンを増やす作用を持つ薬に、うつ病や摂食障害の治療で使用されるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる治療薬があります。
しかし、この薬を服用する際には専門医の適切な指示を仰いでからにします。
セロトニンは、セロトニン神経の末端から分泌され、受け手の神経細胞にある受容体に結合されることでその役割を終えます。
ここで結合されなかったセロトニンですが、それらは再度セロトニン神経に取り込まれ、リサイクルされる仕組みとなっています。
うつ病患者の脳内では、セロトニン濃度が低下しており、これはセロトニン分泌が減少し、不安定になっていることを意味しています。
そこで、一度分泌されたセロトニンが再び取り込まれるのを抑える働きを持っているのがSSRIです。
セロトニン神経末端と受け手の神経細胞の間にセロトニンを留まらせ、これにより脳内のセロトニン濃度を高く維持できるというわけです。
しかし、これはセロトニンが多く分泌されているように見えるだけで、実際にセロトニンの分泌が増えたわけではありません。
こういったメカニズムを知らずに、セロトニン分泌を高めるものとしてSSRIを服用しようとする人がいますが、むやみに服用すると、場合によっては自殺を誘発したリキレたりなどといった副作用を招く場合があるので要注意です。
ほかにも、実はドラッグのLSDにもセロトニン受容体を刺激する薬理作用があるとされています。
また、実はLSDと坐禅には意外な共通点があるのです。
LSDはインスタント禅と呼ばれ、私たちが学生の頃にヒッピーの間でよく使われていましたが、もちろん現在は法で規制されているため使用することはできません。
LSD服用で問題となるのは、カラフルな幻覚が現れるということです。
当時は、この幻覚作用をイラストに起こした「サイケデリックアート」というものが流行りました。
坐禅の修行中にも、実はセロトニンが非常に活性化された際には一時的に「魔境」という幻覚作用が現れることがあります。
これは、セロトニン神経の過度な暴走は、身体に思いがけない副作用をもたらすということを意味しているのです。
薬を使ってセロトニン神経を鍛えようとしても役には立ちません。
根本的にセロトニンの分泌量を増やすためには、セロトニン神経に刺激を与えることが必要不可欠です。
憂鬱な気分を晴らしたい、そういった時は、とにかく自分で自分の脳に薬(セロトニン)を出すよう努力します。
方法は、朝30分早く起きて、外を散歩する、それだけでもだいぶ違います。
そこにリズム運動を加えたらもっとスッキリ感を味わえます。
何かうつうつとするなと感じたら散歩に出たり、腹筋呼吸法をしながら軽いストレッチをする習慣をつけるだけでもいいのです。
薬などに頼らず、自分の体内から出るセロトニンであれば、お金もかからなければ、副作用など身体への悪影響もありません。
気持ちがめげそうになった時は、ぜひこの脳内薬を自分自身で出してみるのです。
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