セロトニンから合成される脳内睡眠薬
セロトニン神経を活性化させるためには、太陽の光がとても大切で、部屋の中にたっぷり日の光を取り込み、朝の太陽に15〜30分ほど当たることで、セロトニン神経は元気になります。
そのためには朝、早く起きて規則正しい生活を送るのが理想的ではあります。
しかし、会社での付き合いだったり、夜更かしをしたり、寝付きが悪いことで、生活リズムが崩れがちな人も多いのです。
こういった睡眠障害もセロトニンで解消することができます。
「嫌なことがあっても、一晩寝たら忘れる」
そんなことを言う人がいますが、それはストレスに強い心の持ち主です。
脳はもともと睡眠薬のような作用のある脳内物質を持っていて、夜になるとその睡眠薬を分泌して眠りにつきます。
その睡眠薬とは、脳の中央にある松果体から分泌きれるホルモン「メラトニン」です。
メラトニンは太陽が沈み暗くなると、合成分泌される性質を持っています。
寝付きが悪い、寝ても眠りが浅くすぐに起きてしまう、寝た気がしないなどの睡眠障害がある人は、このメラトニンが不足していることが原因です。
そして、このメラトニンの原料になっているのがセロトニンなのです。
うつ病やストレスを多く感じている人に、不眠を訴えるのはこのメラトニンが充分に生成されないためです。
夜、メラトニンを生成するためには、日中にセロトニンをたくさん分泌する必要があります。
外でたくさん遊んできた子供が、布団の中に入ったとたんぐっすり寝てしまうのは、セロトニンがきちんと分泌されている証拠です。
これまでは不眠症で病院へ行くと睡眠薬を処方されることが多かったですが、最近では生活習慣を改善するよう促して「朝早く起きてウオーキングしてください」と指導するほどです。
メラトニンは夕方になり、日が沈むとセロトニンから合成されます。
ただし合成されただけでは分泌されず、電気を消すか目を閉じるかして、光の信号を完全に遮断しなければメラトニンは分泌されません。
メラトニンがもっとも分泌されるのは、午前0時から午前2時くらいで、午前2時以降は徐々に分泌は少なくなり、朝日とともにメラトニンの分泌は止まります。
メラトニン不足になってしまう原因はどこにあるのでしょうか?
一つ目は、セロトニンの不足です。
二つ目はメラトニンが生成されても、分泌が抑制されることがあります。
それは、コーヒーや紅茶などに含まれるカフェイン、そしてアルコール、さらにタバコが原因です。
カフェインの作用はもちろんですが、アルコールやタバコも寝る前はなるべく避けるようにします。
三つ目の原因が携帯電話やパソコンなどの電磁波がメラトニンの合成に影響を与えるという報告もされています。
この三つの原因がわかれば対処法も簡単で、サラリーマンの中には「お酒を飲まないと寝れない」「薬がないと寝れない」という人も多いのですが、それは睡眠障害の原因を解消できていないうえ、あまり身体に良いとは言えません。
どうしてもという場合はお酒は一杯まで、と決めて飲みます。
そして夜は深夜零時までには電気を消して布団に入り、メラトニンを分泌させて安眠できるよう心がけます。
メラトニンは安眠のほかにも人間にとって、もう一つ重要な働きをもたらします。
それはアンチエイジングの効果です。
メラトニンは抗酸化物質の一つで、活性酸素を除去し老化を防ぐ力があります。
活性酸素とは、人が日中活動をしている時に発生する物質で、これが体内に蓄積してしまうと、成人病の原因になります。
メラトニンは睡眠中に、こういった物賃を体内から取り除いてくれ、若さを保ってくれるのです。
また仕事で徹夜の生活をする人は、メラトニンにとっては非常に悪影響です。
なぜなら、朝に眠りについても疲労はとれるかもしれませんが、メラトニンは生成されないのです。
活性酸素のことをよく、煤(すす)にたとえているのですが、メラトニンが不足した生活を送っていると、この煤は身体の中に蓄積されていきます。
そうなると、身体は燃えているにも関わらず煤がたまってしまい、不完全燃焼を起こしてしまいます。
つまり単に「寝つきが悪く朝に弱い」というだけでなく、成人病などの原一因にもなってしまうわけです。
人間は、太陽とともに起き日没とともに眠るという生活を送ってきました。
それが私たち人間の身体が健康に生きるための秘訣なのです。
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