ストレスが消えるような家づくり
家を建てるとき、あるいは住環境を変えるとき、最優先事項として、子どもの脳を育むという観点から考えると、空調や外観デザインの充実を考えるよりも、外の光や空気を感じられること、人と人との触れ合いを感じられるということがとても重要になってきます。
ドーパミン的な発想ではなく、セロトニン的発想での家作りが家族にとってとても大切なのです。
まず、意識してもらいたいのは窓で、家の中でも太陽の光を浴びることができれば、日々の生活の中でセロトニンの活性化が期待できます。
太陽の光を取り込みやすいような窓を、できるだけ多く設けます。
「朝、目を覚ましたらカーテンを開けて朝日を取り込み、光を浴びながら朝食をとる」これだけでセロトニン神経は十分に活性化し、寝起きの体をスムーズにスイッチングすることができます。
窓の配置は、生活リズムの中で、いつどのように太陽の光を取り入れるかということを意識しながら考えます。
朝、目が覚めた時に窓から網膜に多少光が入ってくることはセロトニンカをつける意味でも大変重要です。
風通しを良くするという点でも窓は大切です。
自然風を取り入れるという物理的な風通しはもちろんですが、家族間の精神的な風通しも意識します。
部屋の中だけでなく、部屋と部屋の問などにも窓を設けると、家族間のコミュニケーションンもとりやすくなります。
このように、窓という観点から家づくりを考えてみるのが、家族が健康的に暮らせるための一つの方法です。
家族が住む家に必要不可欠なのが団らんの場所です。
特に食卓と居間の重要性は一番高いと言え、食卓は食事中のコミュニケーションが取りやすいように、居間は家族が集まりたくなるように工夫するのが理想です。
これはグルーミング的にも、非常にいい間取りです。
思春期を迎えるまでは子どもには自分だけの部屋を与えないほうがいいです。
子どもが小さい頃は家族で川の字になって寝たり、兄弟で一緒に寝かせるようにします。
人と触れ合いながら眠ることは、高いグルーミング効果を期待できます。
子どもに自我の形成が必要になるまでは、家族と一緒の生活空間を形成することを優先的に考えます。
ただ、思春期を迎えると、自我を形成する意味でも自分の部屋はある程度必要です。
しかし、引きこもってしまっては問題が起きやすいので、テレビやゲームは極力自室に持ち込ませないようにします。
家族間のコミュニケーションが取りやすいようにしてあげることが大切です。
思春期の子どもにとって一番やってはいけないことが「孤立」「孤食」で、一日誰も会わなかったり、1人でご飯を食べさせないうように気をつけます。
セロトニン活性＝元気の源をどう家にとりいれるかは終の住み処になるであろう家を選ぶ時には慎重に考えるようにします。
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