坐禅修行でセロトニン活性
坐禅を組んで日々精進しているお坊さんはいつも平常心で、毎日庭に出て掃除などのリズム運動を行い、いつもよい姿勢を維持していました。
修行を重ねるお坊さんは、滝に打たれたり、火の上を歩いたりという肉体ストレスに対しても平然としています。
これもセロトニン神経が鍛えられている結果なのです。
それゆえに仏教の修行、特に坐禅と呼吸法がもたらす効果は、セロトニンの作用で説明できるかもしれません。
例えば、釈迦はさまざまな荒行というストレスを体験することで、煩悩を克服できるのではないかと考えていました。
しかし結局、釈迦は6年間で修行を辞めてしまいます。
その時、釈迦が悟ったのが人間は「苦=ストレスに勝てない」ということと「ストレスも永遠には続かない」ということだったのです。
それに気がついたからこそ、釈迦は坐禅を組むことによってストレスを受け流す方法に気付いたのではないかと思います。
つまり、出息入息の坐禅の呼吸法と瞑想によって苦=ストレスをやわらげるヒントがあると考えたのです。
セロトニンの作用を発見したのは釈迦だけでなく、真言宗の開祖・空海も同じような修行を積むことによってセロトニンの働きを証明しました。
空海は十年前後、御真言を唱えながら四国の山中や海辺をひたすら歩き続けました。
ちなみに空海という名は修行時に、空と海しか見えなかったことから、自分で名付けた名と言われています。
この時の空海の修行こそ、セロトニン活性法に適しています。
「お経を読みながら、ただひたすら歩く」、このお経を読むというような意味がはっきりわからない言葉を読み上げる時、セロトニン活性されることがわかっています。
坐禅でもっとも大切なのは「呼吸」です。
ただ呼吸をすればいいわけではなく、雑念を持たず呼吸に集中しなければなりません。
まずは目や耳から入ってくる情報を完全にシャットアウトすることから始めます。
そうは言っても、人間というのはただ座っているだけでもいろいろと考えてしまうもので、長年修行を積んだお坊さんですら、雑念が入ることがあります。
そういった時、お坊さんはどうしているかというと、呼吸をしている時、お腹のあたりを意識するそうです。
そうすることで、腹筋呼吸というリズム運動以外の雑念を振り払うのです。
実験として、腹筋呼吸のやり方だけを簡単に説明して、自分の腹筋の筋電図を見せながら呼吸法をやらせると、坐禅などまったく経験したことがなかった人でも、20〜30分間腹筋呼吸をやらせるうちに、脳波に変化が見られました。
起きている時は通常β波(14〜30ヘルツ)が出ているのですが、腹筋呼吸を行ううちに学生からα波(8〜13ヘルツ)が出ていたのです。
α波はリラックスした時や眠気に襲われた時、目を閉じた時などに現れると言われている脳波ですが、セロトニン神経が活発になった時にも現れる脳波です。
さらにα波には遅い波(8〜10ヘルツ)と速いα波(10〜13ヘルツ)の二種類あります。
リラックスした状態や眠い状態は遅いロ波が現れるのに対し、坐禅で腹筋呼吸を行った時は速いα波=α2が現れます。
α波が出る状態は、一般的に眠気に似たリラックス感と思われていますが、それは遅いα波が出ている時のことで、α2が出ている時は「スッキリした爽快感」を感じます。
この感覚こそ、セロトニン神経が活性化されている証なのです。
このα2は、大脳皮質の活動を抑制させる働きがあり、これは坐禅などのリズム運動でセロトニン神経が活性化することによって、脳全体に影響を与える前脳基底部に抑制をかけます。
そうすることによって大脳皮質全体を沈静化させ、疲労感が払拭されたり爽快感をもたらし、癒しを体感することができるのです。
腹筋呼吸法は、吐くことを意識して行います。
目安としては空気を吸う時と比べて1.5〜2倍の時間をかけてゆっくりと吐きます。
通常行っている横隔膜呼吸の回数は、1分間に12回くらいですが、腹筋呼吸の場合、1分間に3〜4回くらいになります。
腹筋呼吸をする時の姿勢は、特に坐禅のような座り方をする必要はなく、立っていてもイスに座っていても横になって呼吸をしても問題ありません。
まず背筋を伸ばして、腹筋を絞るようにして息を吐きます。
空気をすべて吐ききったところで、鼻から空気をゆっくりと吸い腹筋を緩めます。
これを5〜30分ほど繰り返せばいいだけです。
疲れが出ない程度で行い、逆に回数や時間を気にして、苦しくなってしまうようでは逆効果です。
とにかく、深く吐くことを意識して、自分が心地よいと感じる範囲でやめるようにします。
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