温泉でストレスを取り除く？
ストレスを感じることは、人間にとって悪いことではありません。
人間が生きていくうえである程度のストレスは、絶対に必要です。
ストレスの何がいけないかというと、ストレスを長い間感じ続けている状況が一番問題で、ストレスが加わってもそれを克服できたり回避することができれば、ストレスは脳にとっては栄養になるはずです。
最近、ストレスをまったく感じない生活を勧める「ストレスフリー」という言葉があります。
ストレスをまったく感じないということが、良いというわけではありません。
それよりもストレスを受け流す体質作りが必要なのです。
いろいろなスポーツをやる時には、ある程度負荷をかけたほうが効果的で、これは脳に置き換えても同じことが言えます。
ストレスという負荷を少しかけてあげたほうが、脳の働きは活性化され、心身ともに元気になります。
ストレスを感じたときに、手軽にできる方法として思いつくもっとも一般的な方法として人気なのがリラクゼーションとして温泉に浸かることなどです。
確かに温泉には肩こりや神経痛などを和らげる効果もありますし、交感神経と副交感神経を刺激して血行をよくする作用はあります。
温泉地へ出かけることで転地療養の効果もあります。
しかし温泉に入った時に出るα波は、坐禅の遅いα波で目をつぶった時に出る脳波と同じ脳波です。
要するにこれは、単純な疲れを癒す効果は期待できますが、脳をスッキリ元気にさせることはできません。
温泉や眠ることは、実は消極的なリラグゼーションなのです。
積極的なリラグゼーションとは、リズム運動や腹筋呼吸法、涙によるリセットカで得られる爽快感です。
決して温泉やサウナなどのリラクゼーションを否定しているわけではありません。
ストレスを解消するということは、太陽の光を浴びたり、リズム運動をすることで、身体に適度な付加をかけることによってセロトニン神経を活性化し、α2という脳波を出すことなのです。
それだけでなく、リズム運動や腹筋呼吸法、グルーミングなどは、お金をかけずに簡単に行うことができます。
つまり、リラックスして癒すということだけでなく、エネルギッシュに元気でいるためにはむしろ少しだけ運動したり、感動の涙を流したり心も身体も適度な動きを持たせたほうがいいということなのです。
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