夫婦ゲンカと親子ゲンカをリセット
家族というもっとも小さな社会の単位の中で、ケンカやもめ事は避けることはできず、毎日何年間も同じ家の中で過ごしているわけですから、人が自我を持っているかぎり意見の相違や仲違いは必ずおきます。
ましてや夫婦というのは、育った環境が違うわけですからケンカは起きて当然です。
しかし、毎日毎日ケンカばかりではそれこそストレスで破綻してしまいます。
そこで必要なのは共感脳を働かせることで、共感脳を働かせることで現実と折り合いをつける心を養うのです。
ケンカというのは相手の気持ちを理解できず、自分本位で物事を考えることによって起きるものです。
しかし、共感脳が働くと人の仕草や表情で相手の心を理解しようという作用が働き、相手の心と同調しようとするのです。
それによって切りかえる気持ちが働きます。
多くのケンカの原因のひとつに「自分がこれだけのことをやったのにどうして何もしてくれないのか」というストレスがあります。
これは実はドーパミンの作用と関係する渇望ストレスと言い、つまり、渇望ストレスによるケンカは、ドーパミン的価値感が心の主体になっていることによって起きます。
「オレは仕事でカネを稼いでいるのに、アイツは何ひとつ家事のことをやっていない」「私はいつもプレゼントを誕生日にあげているのに、うちのダンナは全然お返しもくれないの」
こうした報酬をもらえないことによるストレスをやわらげるのもセロトニンの役割です。
共感脳を活性化することによって報酬を前提とした意欲の心ではなく、人の心を理解しあくまですべての事柄に対して自己責任、自分のためにやっているのだという意識に移行していくのです。
同時に前頭前野が活性化することによってスイッチ脳が働きます。
スイッチ脳には衝動的攻撃性=キレる衝動を抑制する働きもあり、ぶちキレようという時に心を切りかえる作用があるのです。
前頭前野をいつも働かせることができればがまんする気持ちが生まれ、渇望ストレスを抑え、キレる衝動も抑えてくれるというわけです。
ストレスが溜まって怒ってしまいそうだな、という時はほんの15分でいいのでちょっと散歩に出たり、何も考えずに日なたぼっこをしたり、ペットや子どもと遊んでセロトニン活性をする習慣をするようにします。
それでもケンカになってしまうということは往々にしてあるものです。
そもそも夫婦や親子という家族関係というのはある意味で渇望ストレスによって成り立っている部分もあり、完全に渇望ストレスをなくすということも難しいので、それを理由に戦いが勃発してしまうことがあります。
どうしてもがまんできないたまりにたまったストレスは、ため込むよりも吐き出すほうがよいのですが、大切なのはおもいきリケンカして発散したあとにそのことをひきずらないことです。
ケンカをする時は、がまんしないでお互いが納得するまで言い合うことで、そしてケンカが終わったらすぐに忘れて切りかえる、スイッチするということです。
言いたいことを言い切ったら気持ちを切りかえて相手の心を思いやる共感力が大切です。
もうひとつケンカの解決策があり、それは泣くことです。
泣くことは最強のストレス解消法ですが、徹底的にケンカをしておもいきり泣くことによってリセットカを働かせることもひとつの発散方法になるかもしれません。
ただし、難しいのはケンカになると大抵の場合ひとりが一方的に泣き、みずからのストレスをぶちまけるだけに終始することです。
それではぶちまけたほうはスッキリするかもしれませんが、相手側はストレスが溜まる一方です。
一番いいのはお互いに意見をぶつけあいケンカが最終的に「感動の涙」に着地することです。
感動の涙というのは相手に同調することによって流す涙のことです。
最初のうちは一方的な悔し涙や哀しみの涙かもしれませんが、人は涙を流すことによって副交感神経が働き、ある種のカタルシスの状態に至ってストレスが和らいで癒されていきます。
そんな時に相手の気持ちを思いやり、共感の気持ちを生むような状況ができれば悔し涙は感動の涙に変わり、お互いに共感脳が刺激されます。
すると涙の働きによるリセットばかりでなく、セロトニン活性によるスイッチ脳もスムーズに働き、あとくされない夫婦ゲンカ、親子ゲンカになるのです。
しかしこれはあくまで理想論であり「そんな状況をつくり出せれば苦労しないわ!」というのが正直なところですので、大切なのは、家族の営みの中でそんなことをちょっとでも意識しながら、もめごとに対処していくことができれば、もっと円滑にストレスの少ない生活を送るはずです。
家族という最小単位の人間社会の中で起こる問題にも最後は共感脳の力がとても大切なのです。
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