育児ストレスを解消するには
子どもはお母さんとのふれあいの中でセロトニン活性をし、元気な子どもに育っていきます。
しかし同時にお母さんにとって子育ては大きなストレスが伴います。
夜泣き、排便、さらには家事もやらなければいけないというストレスで壊れそうになるお母さんも多いのです。
そんな母親の育児ストレスはどう解消すべきなのかについて、まずひとつにはグルーミングのオキシトシン効果です。
この効果は、「ベビーマッサージ」と呼ばれる行為の中で実証されており、ベビーマッサージとはオイルなどを使って赤ん坊の身体を優しく撫でる行為で、「脳の発達を促し、ストレスを減らす」「運動機能・内臓機能を高める」「リラックスして表情が豊かになる」など、赤ん坊にさまざまな健康効果をもたらすと言われています。
研究によると、ベビーマッサージをしているお母さんの脳波はα2がたくさん出ており、大脳皮質の活動にリラックス効果が認められました。
これらはセロトニン活性による作用だと言えます。
また、最近ではカンガルーケアという育児方法もあります。
これはお母さんが裸で赤ちゃんを抱き、乳房の間で皮膚を接触させながら育てるという育て方です。
そのやり方がカンガルーの子育てに似ていることからそう名付けられ、それはまさにグルーミング行為に他なりません。
グルーミング以外にも母と子どものストレスを緩和することがあります。
それは子守唄を歌うことで、唄を歌うというのは、実は腹筋を使った呼吸法によるリズム運動なのです。
もちろん子どもの緊張緩和にもなりますが、母親のセロトニン活性にもなるのです。
子守歌をはじめ、日本で古くから伝わる舟唄や田植え唄などの労働の唄はすべて厳しい労働環境のストレス緩和のためにあるものだったわけです。
しかも、田植え唄などはみなで一緒に歌うため、リズム運動のみならず共感力もアップします。
同じように子どもが言葉を覚えはじめたら、一緒に歌を歌うのは子どものためにもお母さんのためにもいいことかもしれません。
幼稚園や保育園で一緒になって、おもいきり歌ってお母さんもストレスを発散させるのもよいです。
また、リズム運動と言えば泣いた子どもをあやす時によくするボンボンと体をリズムよく叩く行為、あれもまたセロトニン活性になっていると言ってもよいのです。
お尻や背中のあたりを親は無意識でボンボンと軽くゆっくりと叩きながら子どもをあやします。
すると泣いていた子どもは次第に二コニコと笑い出し、元気になっていきます。
グルーミング効果とあいまって子どもの不安は吹き飛ぶわけです。
そうやって意識しながら子育てをしていけば、母親にとっても子どもにとってもストレスを上手に緩和する生活を送れるのです。
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