キレない性質の脳を作るには
キレない性質の脳をつくるにはセロトニン活性と前頭前野の発達が欠かせません。
それではなぜ10代の少年たちがキレるのか？
人間の脳は胎内にいる頃に爆発的な成長を遂げます。
妊娠3〜6カ月で脳細胞の数は最大になります。
産まれてから脳はゆっくりとしたスピードで成長していき、6歳になる頃には大人の脳のサイズの90〜95％になります。
そしてセロトニン神経も3歳から6歳の間に急激な成長を遂げます。
つまり、この時期に共感脳を鍛えることは大変重要なのです。
さらに、6歳から12歳でふたたび脱が変化します。
脳細胞同士が連結して新しい回路を作り、神経伝達を担うシナプスの剪定が行われ、最終的にはよく使われるシナプスだけが生き残ります。
スポーツや芸術、外国語などをこの時期に学んでおいたほうがいいと言われるのは、この時期に多くの新しいことを学ぶことでシナプスが生き残るからです。
そして脳はその後、後部から前部へと成長を続け、脳の司令塔として複雑な機能を有する前頭前野が成熟するのは一番最後で、完全に発達して働き始めるのは20歳を過ぎてからです。
つまり、キレたりうつになる少年たちはまだ前頭前野が発展途上なのです。
しかもそのうえ、ネットやテレビばかりの生活をして前頭前野を発達させていないと衝動的な行動にブレーキが効かなくなってしまうのです。
キレる、うつを未然に防ぐためには3歳ぐらいからなるべく持続して前頭前野を鍛えることが大切です。
ちなみに、セロトニン神経は二十歳までに完全に成長を遂げ、二十歳を過ぎると弱まっていきます。
成人を過ぎてからうつになったり、キレてしまうのは、少年期に前頭前野を鍛えていなかったせいだけでなく、二十歳を過ぎてからセロトニン神経が弱まってきたせいもあるというわけです。
だからこそ、成人してからのセロトニントレーニングは大変重要なわけです。
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