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フットワークを軽くする

うつの人は、完壁主義の人や、不安が強くて現実を直視するのが苦手な人に多いタイプの人がいます。

たとえば、会社の昇進試験を受けなくちゃなどと思いながらも、不合格となって落ち込むのが恐いために先送りにしたりします。

でも、逃げているあいだは、その間題はいつまでも消えてなくなりませんし、恐れや不安は、目を背けていると、イメージのなかでどんどんふくらみます。

このタイプの人は、メールの返事なども、もっといい書き方はないだろうかなどと考えているあいだに時間が過ぎて、かえって相手を不愉快にしたり、チャンスを逸したりすることも少なくありません。

そこで、まず、意識したいのが、「モチベーションの前に、行動あれ」という言葉です。

たとえば、「あ、これ、やらなくちゃ」と気づいたら、すぐにメモをとってみます。

オフィスなどではよく、「やるべきことリスト」という箇条書きのメモをつくりますが、それと同じようなイメージです。

外出先なら、携帯電話にメモして、自分宛にメールします。

これは一種の行動療法なのですが、スケジュールを立てたり、メモをとったりすることも、すでに行動の一歩目なのです。

その一歩目が踏み出せると、その先も思いがけず、スムーズに進むことも多いものです。

しかも、考えるより先に行動すると、恐れや不安が浮かんでくるヒマがないというメリットもあるのです。

また、うつのために気持ちがのらないから、ものごとをついあとまわしにしてしまうという人には、読書療法もおすすめです。

自分の好きな本を読むというものです。

「これを読んでいると気が晴れる」、「作者の言葉が心にしみる」、「主人公の生き方に共感できる」など、元気になれるなら、どんな本でもかまいません。

うつ病がんばるな!

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