ビタミンB・C・Eで抗炎症と抗酸化作用
野菜、くだもの、ナッツなどをたくさんとる地中海式食事からは、ビタミンも豊富に摂取できます。
ビタミンは、神経の情報伝達ネットワークが健全に働くためにも、炎症を抑えるためにも欠かすことのできない栄養素です。
なかでも、うつとの関わりが深いと考えられているのがビタミンB群です。
うつの患者さんの血液中の葉酸やビタミンB6の濃度を測ると、8割以上の人でその値が低下していることが確認されていて、欧米のうつ病の治療マニュアルには、「初診のうつ患者の場合、ビタミンB群の採血検査は必須」とも記載されているのです。
葉酸は不思議なことに、女性がとった場合だけ、抗うつ薬の効果を強力に高めることがわかっています。
また、ビタミンB6、B12は抗うつ薬の効果を高めます。
その働きのメカニズムには、まだわかっていないことも多いのですが、ひとつには、SAMeという体内物質の活性化などを通じて、神経の情報伝達ネットワークの円滑化を助けているのではないかと考えられています。
ビタミンB群は、炎症を抑制する働きでも知られており、神経炎や皮膚炎の治療にも広く使われています。
また、ビタミンCやEにも、抗炎症作用や抗酸化作用があるといわれます。
炎症反応が起こると活性酸素が分泌され、それが細胞や遺伝子などを傷めつけたり、老化させたりしてしまうのですが、肌の場合と同じように、ビタミンC・Eは炎症そのものを抑制したり、とくに酸化によって起こる組織のダメージを防いだり、改善したりすることが期待できるのです。
さらにメンタル面では、ビタミンCは強い慢性疲労、ビタミンEはふるえなど精神科薬による神経への副作用を和らげる働きがあることがわかっています。
うつ病がんばるな!
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