がんばりすぎないことが大切

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がんばりすぎないことが大切

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がんばりすぎないことが大切

意外なことに、うつになる人には、精神的・肉体的にタフだった人も多いといわれています。

さらに、がまん強い人が多いうえに、精神的ストレスや肉体的疲労に対する感覚が鈍くなっている場合も少なくないようです。

だから、一気珂成(いっきかせい)のやり方を得意としてきた人が多いし、ハードな場面でも、ストレスの多い場面でも、人一倍、無理がきくのです。

その無理が闘値(限界値)を超えたときに、心や体の調子が崩れます。

これが、うつの状態と考えられています。

ところが、もとがタフな人はそうなっても、「自分はこのぐらいは、がんばれる」という、以前のままのイメージを手放すことができません。

だから、できると思って、また無理をしてしまうこともあるし、「本来は、このぐらいはできるはずだ」というあせりから、一発逆転してやろうという思いがわいてくることもあります。

また、休んでいる自分というのにたえられず、いつも「なにかしていなければ」という思いも抱えてしまいがちです。

でも、以前からのそのやり方が、自分自身を追い込み、それがうつをこじらせる大きな要因となってしまうのです。

それに気づき、考え方や行動のパターンを修正していくことが必要といえるのです。

そこで、エクササイズに取り組むときも、とても大切になってくるのがマイペース・ケアという考え方です。

そのポイントは次の3つです。

@段階を踏むこと。

A腹八分目、できれば、七分目ぐらいでやめておくこと。

Bあとで反動がきたり、無理だと思うたときは、ひとつ前の段階に戻ってみること。

腹七分目、八分目というのは、今日1日にがんばれそうな量の七分、八分ということではありません。

たとえば、今日から1年間、週に4回、ウォーキングをすることにした場合、l日にどのぐらいの量なら、自分の気力・体力の範囲で、無理なく続けていけるか、というふうに考えることが大切です。

l日だけなら、だれだって、けっこうふんばれてしまいますが、続けるためには、心身の活力をあすのために残しながら終えるようにすることが大事なのです。
 
ここが成否の分かれ目で、欲ばってしまうと、あとで動けなくなったり、「やっぱりダメだった……」と傷ついてしまったりして、その反動でゼロに戻ってしまいかねないのです。

腹八分目、七分目でやめるというのは、ひとつの技術です。

うつを改善するためには、その寸止めの技術を習得することも、エクササイズと同じぐらい大事なことです。

このマイペース・ケアはもちろん、うつの症状が軽くて、通勤・通学、家庭生活などがふだんどおりにできている人にも大事なことです。

かつて気力・体力があった人ほど、自分を過信しがちで、まさか、自分がうつになるとは想像もせず、仕事や遊びもオーバーペースになり、燃え尽きてしまうということは、けっして少なくないのです。

そもそも、うつや不安障害の強い人は、調子がいいときは無理をして過活動になり、ちょっと調子が悪いと活動が極端に縮小するという傾向が顕著です。

だから、自分の許容を知り、その日の気分に左右されずに一定のペースを保ちながら、少しずつレベルを上げていくことが大切です。

ていねいに段階を踏んでいくと、「今日は面倒だな」、「1日ぐらいはいいや」という邪念が出にくくなっていきます。

逆に、「今日は調子がいいから、がんばるぞ」 という日もなくなっていくのですが、つまり、目先の収穫にとらわれすぎず、行動のペースを意識的に一定化させることで、気分や意欲の極端な波がなくなっていくということなのです。

、一方では、「体力がひどく低下している」、「復職したものの、また出社できなくなってしまった」、「慢性疲労症候群に悩まされている」といった人にも、このマイペース・ケアはきわめて大きな意味をもっています。

根気よく続けると、心身の状態を大幅に改心晋していける可能性があるのです。

また、うつ自体は軽く、体力があっても、人ごみなど外の刺激が苦手なために、ひきこもり気味で、たとえば、「インターネットを見ているだけで1日が終わってしまう」というような生活をしている人にもマイペース・ケアはおすすめです。

こうした人たちは、急に外に出ると、調子が大きく崩れてしまうことがあります。

そこで、順番に生活半径を広げていくトレーニングが大切になるのです。

うつ病がんばるな!

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