肥満解消で慢性炎症も改善
食生活と並び、うつの改善に大きな役割を果たすのが運動です。
運動は脳を効率よく活性化します。
筋肉は脳からの指令によって動くわけですが、反対に筋肉も感覚器として脳を刺激する働きをしています。
さらに、筋肉が動くと、血流やホルモンの分泌もよくなりますから、神経細胞の働きや新陳代謝も活発になるのです。
また、エクササイズによって肥満を解消していくと、慢性炎症を改善する効果も得られます。
脂肪細胞が減ると、体内の炎症伝令物質が減ります。
それによって、脳や体で炎症が起こりにくい体質になるのです。
運動は、気分転換によく、心理ストレスが減れば、炎症伝令物質の発生を抑えられます。
その結果、ストレスホルモンの分泌も減り、脳の情報伝達ネットワークを形成する神経細胞をダメージから守ることができるのです。
運動にはいろいろなものがありますが、とくにうつの改善効果が期待できるのが、有酸素運動です。
研究において、うつの患者さんを「抗うつ薬を使わずに有酸素運動のみで過ごすグループ」、「抗うつ薬を飲むグループ」に分けて経過を観察したところ、両グループのうつの改善効果はほぼ同等だったという結果が出ています。
しかも、長期的に良好な状態を維持するのは、有酸素運動のみのグループだという報告も多数あります。
欧米では、「薬より早い効果、少ない副作用、低い再発率」という有酸素運動のメリットが注目され、とくに軽いうつに関しては、治療の柱にまでなってきています。
さらに、うつと似た病気に、原因のはっきりしない疲労や痛みを訴える慢性疲労症候群、線推筋痛症などがあるのですが、これらの改善にも運動によって高い効果が得られることが認められているのです。
うつ病がんばるな!
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