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自律神経と大脳の働き
脳は内側から視床下部、大脳辺縁系、大脳皮質という構造になっており、自律神経の中枢は、視床下部にあります。
人間は大脳皮質の働きによって、ものを考えたり、感動したり、記憶を蓄積して将来に起こることに備えたりすることができます。
これらの能力は、他の動物にないものですが、同時に自分の本能的な欲求まで抑えることにもなってしまいます。
そして、食べたい、眠りたい、愛し合いたい、などの本能的な欲求や、喜怒哀楽の感情を抑えているうちに、大脳皮質と大脳辺縁系、視床下部の間のコミュニケーションが乱され、その結果、本来順調に働くはずだった自律神経のリズムが乱されることになるのです。
また、条件反射について、例えば、食事の時間に、いつもベルの音を聞かされていた犬は、ベルの音を聞いただけで、よだれをたらすという、パブロフの犬の話があります。
この反射は、大脳皮質で作られ、大脳皮質でも食欲に反応する部位と、音の反応する部位とは、別々のところにあります。
しかし、同時に2つの部位に刺激を与えていると、それぞれが反応しあって音を聞いただけで食事の中枢を刺激するようになり、これを条件反射といいます。
特に心臓の鼓動や血管の拡張・収縮、胃や大腸の運動、呼吸のリズムなどは条件反射の結果形成されやすい身体反応です。
不安なときに心臓がドキドキしたり、呼吸が激しくなったり、ストレスによって胃がキリキリ痛んだり、便秘になったりするのは、大脳皮質からの条件反射が働いているのです。
うつ病がんばるな!
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