子供の立場に立つ療育
現在、アスペルガー症候群そのものに対する薬や治療方法は、まだありません。
しかし、子供は一人一人成長する力と可能性を生まれもっていますから、障害があっても、成長の過程で適切なかかわりをすることによって発達が促され、さまざまなソーシャルスキルを身につけることができます。
保育や養育、教育といった視点も子供の発達に欠かせず、その子供の特性を理解し、医療的・治療的な関わりを同時に行いながら子供の発達を支援し、社会で生きていくために必要なソーシャルスキルを身につけさせていくことを療育といいます。
療育はアスペルガー症候群だけでなく、心身に障害のある全ての子供に対して行われるもので、福祉的な意味があります。
子供と関わる上で最も大切なことは、もって生まれた特性を克服すべき病的なものととらえずに、そのまま受け止めることです。
例えば、強いこだわりは不安や葛藤をまぎらわすための一つの大切な手段かもしれませんから、それを取り上げることは決してよい方法とはいえません。
しかし、定型発達の基準に当てはめると、やめさせたほうがよいことも多く、そのまま定型発達の場合に当てはめて理解しようとすると、大きなズレが生じます。
このズレをなくすのではなく、できるだけ少なくするために、子供の立場で考えるようにするのです。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|
|