時期 |
一般的な発達 |
アスペルガー症候群で認められる症状例 |
0〜3ヶ月 |
動くものやテレビをじっと見つめていたり、音に振り向いて聞いていたりする。 |
□動くものや音にびっくりしても、じっと見つめていたり聞いていたりすることはない。
□目の前で自分の手を動かすなどして遊んでいることがある。 |
2〜5ヶ月 |
親などに笑いかけたり、楽しそうな様子を示したりする。 |
□他の人に笑いかけるなどのかかわりが少ない。
□喜怒哀楽があまり見られない。
□自分の世界に没頭しているよう。 |
4〜10ヶ月 |
感情がこもった表現や身振り手振りで自分の意図を伝えようとする。 |
□他の人と交流するとき、単に相手に反応しているだけで感情が伴わない。
□予測不能な行動をとる。 |
10〜18ヶ月 |
おもちゃに見せる、方向を示すなど、目的のある社会的・感情的な交流を行う。 |
□自分から他の人に話しかけたり、コミュニケーションを続けたりすることが上手にできない。
□同じ行動をいつまでも続ける。 |
10〜30ヶ月以降 |
意味のある単語や文章を使って、親などとごっこ遊びをする。 |
□言葉はあっても、オウム返しだったり独り言だったりして、他の人とコミュニケーションするための言葉は少ない。 |
30〜42ヶ月以降 |
「遊びたいから、外に行きたい」など、意味のある考えを論理的に結びつける。 |
□言葉があっても、パターン的な決まりきったもののことが多い。
□独特の抑揚で話す。
□非合理的な行動や、非論理的・非現実的な考え方をする。 |
幼児期以降成人まで |
他者との温かなかかわりや楽しい関係があり、自分から交流を持とうとする。 |
□その場だけの薄っぺらなかかわりが多い。
□無目的で突飛な行動をとったりすることがある。
□自分の世界に没頭して引きこもる。 |
他者とともにさまざまなことができる。他の人の意図を察したり、言葉の裏の意味を読み取ることができる。 |
□他者との交流はあったとしても独特で、一方通行のことが多い。
□衝動的・反復的・持続的な行動も残っている。 |
いろいろなことを考え、表現できる。意味のある会話ができる。 |
□考えを論理的につなげて表現することが上手にできない。
□言葉やオウム返しや決まったフレーズ、繰り返しをする。
□非論理的・非現実的な考えをする。 |
出来事や気持ちに多面的な理由付けができるなど、さらに高度な思考能力がある。自分や他者の感情や思考を考えることができる。 |
□考えの融通がきかず直接的で、微妙なニュアンスがない。
□感情的反応が誇張されていて、社会的・感情的な状況を回避する。
□誤った認知や誤った解釈がある。 |