用途ごとに空間を区切る
自閉症スペクトラム障害の子供の多くは、話し言葉などの耳から入ってくる聴覚情報よりも、写真やイラスト、文字などの目から入ってくる視覚情報のほうが理解しやすく覚えやすいという特性をもっています。
耳から入る情報は一瞬で消え去り、ちょっと油断していると聞き逃してしまいます。
また、日本語は語尾のわずかな違いで意味が正反対になってしまい、一方、視覚情報は消え去ることがなく、何度でも確認できるため、口で説明しても理解できなかったことも写真やイラストを添えて説明することで一度で理解できることもあります。
自閉症スペクトラム障害の子供は、リビング・ダイニングのような多目的に用いられる空間が苦手です。
食事もすればテレビも見るし、他のことをすることもあるため、自分は何をすればよいのか、混乱しやすくなるのです。
食事中にテレビやおもちゃが目に入れば、そちらに注意が行き、食事を忘れてしまいます。
そういう場合は用途ごとに空間を区切り、どこで何をするか見てわかるようにすると、混乱が少なくなります。
浴室やトイレのように、用途と場所を一致させるのです。
リビング・ダイニングならリビングとダイニングをカーテンで仕切り、食事中はカーテンを閉めるようにすれば、テレビや遊び道具は目に入らなくなり、ダイニングは食事をするところだということが明確になります。
間仕切りを置くのが難しい場合は、床にカラーテープを貼って区切りを示すだけでもよいのです。
部屋や空間を用途ごとに区切る構造化により、混乱が少なくなり、暮らしやすくなります。
うつ病がんばるな!
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