言葉の理解や使い方に特徴
普通、人は言葉を文字通りの意味で使っているわけではなく、例えば、「まっすぐ家に帰る」という言葉は寄り道をしないで家に帰るということです。
しかし、アスペルガー症候群の子供は、言葉を文字通りにとらえ、道を曲がらないで帰ることだと思ってしまいます。
慣用句やたとえ話、冗談も理解できず、皮肉を言われても意図がわからず、そのまま素直に受け取ってしまいます。
ただし、どのような意味で話しているかを丁寧に説明すれば、理解できる子供もいます。
言葉を字義通り受け取るため、簡略化された日常会話も苦手で、「最近どう?」と聞かれると「何が?」と聞き返したり、「気をつけてね」などと何気ない言葉をかけられると、「気をつけてね」とオウム返しに答えたりします。
また、「どうやってここに来たの?」と聞かれると、何時何分に家を出て、何時何分の電車に乗ってなど、事細かに答えるなど、回りくどい言い方をします。
話し方も独特で、抑揚のない、大人びた口調や丁寧すぎる言い方をしたりして、周りに違和感を与えることもあります。
また、本などで覚えた難しい言葉やことわざなどもよく知っていますが、ふさわしくない場面で使ったり、不自然なほど頻繁に使うことがあります。
よく聞いてみると、言葉の意味を理解していなかったり、使い方を微妙に間違えていることもあり、2つ以上の意味がある言葉では、1つしか理解していないこともあります。
また、よくしゃべり、難しい言葉もよく知っている割に、人の話を聞くのが苦手です。
アスペルガー症候群の子供は、耳で聞いた言葉を音のかたまりとしてとらえる傾向があり、日本語も単なる音としてとらえてしまうのです。
そのため、話を聞いているように見えても理解していなかったり、質問の意味がわからず、まったくとんちんかんな答えが返ってきます。
特に周囲がうるさかったり、ほかに気になることがあったりすると、会話に集中できません。
これは、アスペルガー症候群の子供は、騒音や雑音の中から、自分に必要な音声を聞き分けることが難しいからだと考えられており、耳で聞く言葉よりも、書かれた文章の方が理解しやすいことが多いのです。
うつ病がんばるな!
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