辛い経験のフラッシュバック
不快で思い出したくもない記憶が、日常生活の中で脈絡もなく突然よみがえってくることがあり、これをフラッシュバックといいます。
いじめられていた場所や情景、いじめられていた相手の顔、いじめられていたときに味わっていた絶望的な無力感などが、過去の記憶の中から現在のことのように鮮明によみがえってきたりするのです。
アスペルガー症候群の子は記憶力が優れていますが、言い換えれば、忘れることが苦手で、また、不快な体験を数多くしていますから、人一倍フラッシュバックに苦しめられることが多いのです。
パニック状態に陥ったり、自傷行為をしたりすることが多いのもフラッシュバックが原因と考えられています。
フラッシュバックの治療は簡単ではなく、不快な体験が現在も続いている場合は、まずそこから引き離し、安全で安心できる環境においてあげる必要があります。
不快な体験が過去のものの場合は、その記憶を思い出させないようにすることが大切です。
過去の辛い体験につながるものを排除し、普通の日常生活を豊かにしながら、辛い記憶が風化して完全に過去のものになるまで待ちます。
フラッシュバックに対する薬物治療の効果は限られており、一部の漢方薬や抗精神病薬に効果があるとされています。
うつ病がんばるな!
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