食事の摂り方で疲れにくくする
若い人たちの間で朝食抜き、誤ったダイエットなどが問題になっており、これも疲労と無関係ではありません。
関西の女子大生を対象に疲労と食との関係を調べた調査(女子大学生における疲労・抑うつと食との関連について)によると、女子大生の半数近くが強い疲労を訴えていることが判明しました。
食生活と疲労との関係をみると、疲労が強い群ほどひとりで食事をする孤食が多く、欠食率が高いこともわかりました。
夕食時間が遅いことと健康との関係が指摘されていますが、疲労が強い群ほど夕食時間が遅くなっています。
何を食べるかということだけでなく、どう食べるかといった食べ方に気をつけることも疲労を予防したり、回復を速めるひとつの方法のようです。
また、よく噛んで食べることも大切で、唾液には、糖分を分解するアミラーゼなどの消化酵素が含まれていることは知られていますが、唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素には、活性酸素を除去して細胞を守る働きがあります。
食品添加物などの化学物質の大半は活性酸素を発生させることで細胞を傷つけるので、唾液は結果的に化学物質から身を守ることになります。
よく噛むことは、食べすぎを防ぎ、肥満対策になり、お腹がいっぱいになるとその信号は脳の視床下部の満腹中枢に送られます。
ただし、満腹中枢が刺激を受けるまでには約20分かかるといわれます。
ゆっくりよく噛んで食べると、適度な量で脳が満腹感を感じます。
早食いがよくないのは、満腹中枢が刺激を受けて満腹になったと感じる前に、必要以上に食べすぎてしまうからです。
よく噛むことで満腹中枢への刺激が伝わりやすくなるともいわれています。
また、暴飲暴食をすると、胃腸、肝臓、胆のうなどに負担がかかり、消化・吸収機能が低下します。
すると代謝機能にひずみが生じ、疲労を感じたり、さまざまな病気にかかりやすくなります。
たしなむ程度の飲酒は血行をよくし、アルコールは食べ物と異なり、胃腸で消化・吸収されずに、血液中から肝臓へと運ばれそこで分解されます。
アルコールは肝臓で解毒されるのですが、そのときにも活性酸素が発生します。
ですから、飲みすぎは大量の活性酸素を発生させているのと同じで、お酒の量を減らしたり、飲まないで肝臓を休める「休肝日」を設けることも活性酸素から体を守ることになります。
アルコール脱水素酵素を全く持たない人は除いて、成人で1日にとるアルコールの適量は、日本酒1合、ビール中びん1本、ウイスキーをダブルで1杯程度とされています。
寝る前にたくさん食物をとる人がいますが、これも胃腸に負担をかけます。
副交感神経の働きで夜のほうが胃液などの分泌が活発になるために、夜は消化・吸収が進みます。
食事は夜寝る2時間前までにはすませ、残業などで遅くなるときは、軽い夜食になるように早めに夕食をとるなどして対応します。
肥満は疲労度を高めてしまう大きな要因で、体重が増えてしまうと前よりも疲れやすくなります。
太った分だけ体への負荷が増えてしまうからです。
歩いたり走ったりするだけでなく、日常の動作においても骨や筋肉への負担が増えることになりますから、当然疲労因子FFも多く発生します。
心臓や血管への負担も増え、健康にとってもマイナスの影響を与えます。
長時間同じ姿勢を続けるのは疲労の引き金になり、これは座っているときのそけい部の血流の悪さが大きな原因です。
太っている人はこの部分が常に圧迫されているので、やせている人よりも血行がとどこおりがちになります。
つまり、疲れやすい体になっているといえるのです。
肥満防止のためには適正体重を保つように心がけることが大切です。
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