疲れをとる軽い運動とは
疲労因子FFに対する疲労回復物質FRの反応性が高くなれば、結果として疲労緩和は進みます。
軽い運動をした場合、疲労因子FFがまず出現し、それに反応して疲労回復物質FRが出現してきますが、負荷が軽く疲労因子FFの出現が軽度であれば数時間以内に疲労因子FFは減少し、代わりに疲労回復物質FRが相対的に優位になります。
疲労回復物質FRが優位になることでそれまでに傷ついていた細胞の修復も可能となるのです。
また、軽い運動は血行をよくする効果もあり、疲労因子FFの源でもある細胞の老廃物をスムーズに排出する効果が期待できます。
軽い運動というのは、ウオーキングやストレッチなど息があがらない程度の運動です。
疲労をとるためには、汗をだらだらかく運動や長時間の運動は必要ありません。
中高年に人気のハイキングにも適度な範囲の負荷であれば疲労を緩和する効果があることがわかっています。
疲労回復物質FRは、疲労因子FFがないと出てきませんから、適度な運動をして、ある程度疲労因子FFを出しておくことは、疲労回復物質FRの反応性を高めるよいトレーニングになるのです。
日頃から疲労回復物質FRのトレーニングをしておかないと疲労因子FFが出てきても、疲労回復物質FRがなかなか働かないということになるのです。
ですから、疲労因子FFを発生させてしまうものはすべて悪いということではないのです。
適度なストレスがあるほうが疲労回復物質FRの反応がよくなり、疲れにくい体質をつくってくれます。
ただ、日本人はどうも過度にトレーニングをやってしまうストイックなところがあるようで、過度なトレーニングを続けると、疲労回復物質FRより疲労因子FFが上回り、その結果、細胞の修復が間に合わず、疲労回復どころか疲労を蓄積させることになります。
あくまで、適度な運動を心がけるようにします。
少なくとも翌朝にだるさや痛みが残るようであれば、それは過度なトレーニングと考えられます。
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