疲労回復にはバランスよい栄養
疲労回復の基本はあくまでもバランスよく栄養をとることです。
イミダペプチドのように直接的に疲労を緩和させる働きは乏しいものの、体を健康に保つことで、結果として疲労を起こしにくい体にする重要な食品成分があります。
これらをイミダペプチドと組み合わせるようにします。
いつもより筋肉を酷使するような重労働をしたときや、筋細胞を壊してしまうほどの激しいスポーツや運動をした日など、こうしたことで起こる筋肉の補修には、イミダペプチドとアミノ酸バランスのよいタンパク質の組み合わせがよいです。
イミダペプチドを含む鶏肉や魚(まぐろやかつお)はそもそもタンパク質源ですから、それらの食材がメインとなる主菜にするようにします。
また、脳の疲れには、脳のエネルギーとなる糖質(炭水化物)とイミダペプチドの組み合わせにします。
目の疲れには、アントシアニンとイミダペプチドの組み合わせにします。
アントシアニンが多いブルーベリーなどをソースにして鶏肉と合わせます。
肌の疲れには、イミダペプチドにビタミンCが最適です。
@ビタミンA
皮膚や角膜、内臓を覆う粘膜を正常に保つ働きがあり、目と粘膜のビタミンともいわれます。
レバー、かぼちゃ、モロヘイヤ、にんじんやほうれん草といった緑黄色野菜など。
AビタミンB1
糖質をエネルギーに変えるのを助け、神経の働きにも関係しています。
アリシンなどビタミンB1の吸収を助ける成分とl緒に摂取すると効果的です。
豚肉、うなぎ、にんにく、玄米、パン、大豆、にら、ねぎ頬、ナッツ類など。
BビタミンC
アスコルビン酸ともいい、コラーゲンの合成や、血管、皮膚、粘膜などを強くする働きがある抗酸化ビタミンです。
免疫力を高める効果もあります。
ビタミンCが不足すると風邪をひきやすくなったり、肌トラブルが多くなったりします。
みかん、レモンなどのかんきつ類、いちご、キウイフルーツ、ピーマン、芽キャベツ、カリフラワーなど。
Cアリシン
にんにくなどに含まれる臭い成分で、殺菌作用、血栓を予防するといった働きがあります。
ビタミンB1の吸収をよくします。
にんにく、ねぎ、玉ねぎ、にらなど。
DEPA(エイコサペンタエン酸)
青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸で、血液の流れを改善したり、コレステロールを低下させるなどの働きがあります。
さば、はまち、まいわし、さんまなど。
EDHA(ドコサヘキサエン酸)
EPAと同じように青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸で、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしたり、脳・神経細胞の働きにもかかわっています。
脳年齢を若返らせる成分としても知られています。
うなぎ、まぐろ、ぶり、さば、はまち、まだいなど。
Fアントシアニン
ブルーベリーやぶどう、赤じそなどに含まれる色素成分のことで、疲れ目などによいとされているポリフェノールのひとつです。
ブルーベリー、赤じそ、赤キャベツ、ぶどう、なす、すいかなど。
Gポリフェノール
植物に含まれる色素成分や苦味成分の総称でこれらには抗酸化作用があります。
種類は300以上あります。
赤ワインに含まれる成分として有名で、フランス人は肉食でワインをたくさん飲むにもかかわらず、ほかの西洋諸国と比べ心臓病による死亡が少ないといわれます。
赤ワインのポリフェノールは、ぶどうの種や皮に含まれるタンニン、カテキン、アントシアニンなどです。
野菜や果物の種や皮に多く含まれます。
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