睡眠環境で質を上げる
睡眠環境を整えることは質の高い睡眠をとるために重要で、睡眠環境とは、湿度、音、光などの寝室環境や枕やベッドなどの寝具です。
寝具の役目は睡眠中の体の保温と寝る姿勢を保つことにあり、人間の体は眠るときに体温が下がりますが、このときに発汗を伴うので、寝具類は綿などの吸湿性がよい素材が適しています。
枕や敷布団、ベッドも快眠のための重要な要素とされています。
寝ているときの姿勢は立ち姿勢に近い体勢を保つことが大切とされるので、自分の体に合ったものにすることがよりよい睡眠をもたらします。
マットは柔らかすぎても硬すぎてもよくないといわれます。
上を向いて寝るほうが体に余分な力が入らず、リラックスした状態とされます。
ただ、人間は睡眠中に寝返りをします、これは、体の同じ部位が圧迫され血液循環が停滞するので、それをやわらげるために無意識に行う生理的な体の動きです。
正しい姿勢で寝ていると寝返りが少なくなりますが、マットや敷布団、枕が合わないと体に負担を強いることになるので寝返りが多くなるといわれます。
これも体を疲れさせる要因になりそうです。
寝室の明るさや音も睡眠に影響を及ぼし、寝る前に強いライトを浴びると脳が目覚めてしまい、なかなか眠りにつくことができません。
照明は落とすか、間接照明などに切り替えるようにします。
また寝るときに部屋が明るいと、睡眠を促進するメラトニンという物質の分泌が悪くなり、なかなか眠れないという状態を引き起こすこともあります。
どんなに周囲がうるさくても眠れるという人はいるかもしれませんが、自分では自覚していなくても脳はしっかり音に反応していますから、大きな音だと眠りを浅くしてしまうことにもなりかねません。
睡眠時間が十分にとれない人ほど、寝室を見直して質のよい睡眠環境をつくることが重要なのです。
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