ストレスが活性酸素を発生させる
ストレスは活性酸素を発生させる大きな原因になります。
ストレスには、次のようなものがあります。
①精神的ストレス
人間関係のトラブル、収入減少、身近な人の死など
②肉体的ストレス
病気、けが、妊娠など
③社会的ストレス
ご近所づきあい、会社の倒産など
④化学的なストレス
アルコール、たばこ、農薬など
⑤環境のストレス
暑さ、寒さ、騒吉、悪臭など
これらのストレスはすべて疲労を引き起こす原因になるといえます。
環境汚染や地球温暖化の問題もクローズアップされていますが、こうした環境問題も人間の疲れと無縁ではなく、残留農薬なども同じです。
日常の精神的、肉体的なストレスから身を守るのと同じように、環境からのストレスなどから体を守るという心がけも疲労軽減につながります。
目に紫外線を当てると、外に露出していない肌まで日焼けをします。
これは、目から紫外線が入ると体内で活性酸素が発生し、これに反応してメラニン色素が全身でつくられるからです。
目から入った紫外線が原因で発生した活性酸素は、全身の疲労も引き起こします。
オリンピックなどのマラソン選手がサングラスをしているのは、決して太陽がまぶしいからだけではなく、サングラスをかけないと多くの紫外線を目に入れてしまうことになり、その結果、全身で疲労を増強してしまうからです。
紫外線はシミやソバカス、シワ、たるみなど肌の老化を引き起こす元凶です。
特に美に敏感な女性にとっては紫外線対策が欠かせません。
紫外線によって活性酸素が発生しているということは、肌も疲労を起こしているということです。
体の表面を覆っている皮膚は紫外線にさらされやすい部位です。
特に顔の肌はいつも紫外線を浴びているので、活性酸素の影響を強く受けてしまうのです。
たとえば、紫外線にさらされやすい顔、首の肌と、めったに紫外線に当たらないお尻の肌を比べてみると、紫外線によるダメージというのは明確です。
紫外線から肌を守るために登場してくるのがメラニン色素で、このメラニン色素が沈着してしまったのがシミです。
また、若い頃から強い日差しにさらされていると、肌の老化が進みやすいともいわれます。
紫外線が1年のうち一番強くなるのは夏ではなく、5～6月頃とされますから、UV商品などを使った紫外線対策は春先から始める必要があります。
夏場はもちろんですが、9月頃までは要注意です。
道路や建物からの照り返しもあるので紫外線を完全にシャットアウトすることはできません。
UV商品、帽子やサングラスなどを活用してできるだけ肌を守るようにし、また、夏は日差しの強い正午前後の時間帯は日陰を歩いたりすることも紫外線対策となります。
また、たばこの煙にはタールやニコチンのほかに発がん性物質など、体によくない物質がたくさん含まれています。
喫煙中の体内では活性酸素が大発生し、たばこを吸うと体内にあるビタミンCが破壊されてしまいます。
ビタミンCが少なくなれば体の免疫力も落ちるので、風邪をひきやすくなったり、ほかの感染症にかかりやすくなります。
喫煙は活性酸素を増やすと同時に、体の抗酸化力も低下させてしまうことで、疲れやすい体になるといえます。
自分の意思とは無関係にたばこの煙にさらされたり、吸わされたりすることを受動喫煙といいます。
受動喫煙の防止が法律で決められ、最近では、駅や公共施設などは全面禁煙とするところも多く、飲食店では分煙が当たり前になりました。
煙を吸うだけでも活性酸素は発生するので、禁煙を心がけることは大切なのです。
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