疲労回復する気分転換とは
ずっと同じところを使い続けるとその場所が疲労してしまうのは、体でも、脳でも同じことです。
何か別のことをし、気分転換をすることは疲労の軽減に役立ちます。
その気分転換によって、副交感神経が優位の状態になればさらなる疲労軽減につながります。
脳の自律神経中枢が活性酸素によって酸化されてへとへとに疲れてしまうと、交感神経も副交感神経も同時に機能低下を起こします。
ただし、交感神経よりも副交感神経のほうが疲労に弱いので、副交感神経のほうがより多くパワーダウンします。
自律神経が疲れてくると、交感神経優位の状態になってしまうということです。
体は緊張して、戦闘状態で、それを一時的であれ、副交感神経優位の状態に戻してあげることで疲労緩和につながります。
副交感神経が優位な状態の代表が睡眠や食事で、このときの体はリラックス状態です。
睡眠中は副交感神経が優位な状態で、また、胃を動かすことは副交感神経が行っているので、食べると気持ちが落ち着くのはその証拠です。
逆に、お腹がすくとイライラするのは交感神経が活発になってしまうからです。
副交感神経が優位なのが、癒し環境で、こうした状態では活性酸素による酸化ストレスは少なくなり、疲労回復物質FRが活躍しやすくなると考えられます。
疲れたときのリフレッシュ法として音楽を聴くという人もいます。
多くは自分が好きな曲、あるいはゆったりとしたリズムやメロディーの曲を選びます。
疲れているときにロック系の曲を好んで聴く人はあまりいないと思いますが、好きな曲を聴いたほうが癒し効果は高くなります。
読書でも、哲学書などの難しい本を読むよりも、自分の好きなジャンルの本を読んだほうが癒し効果が高いことがわかっています。
仕事が忙しくどうしても休めない、休めば疲労回復するのはわかっているができない場合、たとえば、仕事の合間に仲間と好きなミュージシャンの話をしながらひと休みするとか、楽しい話題に切り替えるというのも手です。
目の気分転換も大切で、たとえば、長時間パソコンのモニターを見ながら長い書類を作成しているような場合、飽きたらその作業は一時中断して、別のことをしてみることです。
また、目をつぶる、窓の外の景色を見る、文字以外のものを見る、音楽を聴く、というのが気分転換になります。
休みがとれないとあきらめないで、自分なりの気分転換法を取り入れることが癒し環境をつくり、疲労軽減をサポートすることになります。
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