疲労予防にはストレス回避
健常者にも多くみられる長期疲労と慢性疲労症候群を見分けるのは難しいことですが、日常生活に支障をきたすほどの症状が続くときは要注意です。
慢性疲労症候群の自覚症状としては、長引く疲労感のほかに、頭痛、のどの痛み、筋肉痛、関節痛、睡眠障害、思考力・集中力の低下、微熱、首のリンパの腫れ、筋力低下などがあげられます。
慢性疲労症候群の直接の原因は不明で、過度の精神的・肉体的ストレスがきっかけとなって発症するケースが多いとされます。
慢性疲労症候群においては、自律神経の働きが乱れることによる睡眠障害を伴うこともあります。
免疫系、神経系、内分泌代謝系に障害も起こります。
慢性疲労症候群の専門外来では、血液中の酸化ストレスや疲労により誘発される物質を調べたり、自律神経のバランスを調べ、また、ヒトヘルペスウイルスの量を唾液から計測する検査も実施しています。
慢性疲労症候群と診断された場合の治療にはまだ特効薬はなく、症状に応じて、漢方薬、ビタミンCの大量投与、サプリメントなどの投与を行います。
慢性疲労症候群はうつ病とは違いますが、不安や抑うつなどの精神的な症状を伴う場合もあるので、その際はカウンセリングを行います。
疲れたと思ったときにはこまめに気分転換をするなどして、心のストレスを上手に解消することが肝心です。
慢性疲労症候群だけでなく、生理的な疲労においても、ストレスを上手に減らすことが予防対策になります。
また気分転換を生活の中に取り入れることでもストレスは軽減できます。
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