肝臓をいたわる日常生活
以前は、肝臓病は安静第一といわれましたが、状態によっては、必ずしも安静にしている必要はありません。
肝臓に負担をかけない日常生活を心がければ普通の人と同様に過ごすことが可能です。
肝臓を休息させる方法は睡眠で、日中、肝臓は常にパワフルに活動しています。
働き者の肝臓ですが、やはり休息は必要で、睡眠中は、エネルギーの代謝が抑えられ、肝臓の免担が減少します。
また、睡眠中に脳から分泌される成長ホルモンにより、弱った肝細胞が修復されますり成長ホルモンは入眠3時間くらいして深い眠りに達したときに多く分泌されます。
入眠時間が遅いと成長ホルモンは分泌されません。
肝臓を休息させて、弱った肝臓を回復させるために必要な睡眠時間は、毎日7〜8時間、遅くても23時までには寝るようにします。
毎日、規則正しい時間に寝ることで、肝機能は回復します。
お風呂は血行促進、疲労回復、ストレスの解消など、心身によい効果があります。
しかし、肝臓病の人には、肝臓に大きな負担になる場合もあります。
入浴により血行が促進されると、血液が皮膚に集まり、一時的に内臓の血流が減ります。
よって肝臓の働きも低下しますから、熱い湯にのぼせるほどつかるのはよくありません。
ぬるめのお湯で半身浴をするくらいが理想的で、また、食事の前後、飲酒後の入浴、運動直後の入浴は危険です。
ストレスはさまざまな病気に悪影響を及ぼしますが、肝臓にとっても大きな負担を与えます。
ストレスにより、自律神経が乱れ、交感神経が刺激されると、肝臓への血流量が減少して、肝臓に負担がかかります。
ストレスがたまると、血中アドレナリンが上昇し、脈拍、血圧が上昇します。
イライラ、不安のない生活を心がけるようにします。
また肝臓病は食生活が重要です。
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