肝機能を調べる腫瘍マーカーとは
がんなどの悪性腫瘍は、独自にたんばく質や酵素、ホルモンなどを産生し、体内に放出し、これらの物質はがんが発生した臓器によって異なります。
よって、血液中にこれらの物質が含まれていないか調べることにより、がんの有無や発生部位を推測することができ、このような物質を瘍マーカーといいます。
現在、がんの腫瘍マーカーは全部で40種類ほどが利用されていますが、肝がんの腫瘍マーカーとして使われているものはAFP(アルファフォトプロテイン)、AFP−L3分画、PIVKA−U(ピブカ・ツー)の3つです。
AFPは、未熟な肝細胞をつくる特殊なたんばく質で、胎児期には産生されますが、成人になるとほとんど産生されなくなります。
がん細胞は未熟な細胞の性質を持っているので、がんができると、このたんばく質がつくられるようになります。
肝がんだけに特有な現象ではありませんが、この数値が急激に上昇すると、高い確率で肝がん(肝細胞がん)が合併していることがわかっています。
慢性肝炎や肝硬変で炎症が強い場合も、肝細胞の壊死や再生が繰り返されて未熟な細胞が多くなるので、AFPが上昇する場合もあります。
AFP−L3分画は、AFPと同様のたんばく質の一種で、陽性の場合、90%以上の確率で肝がんがあることがわかります。
PIVKA−Uもよく用いられる腫瘍マーカーですが、これは感度が少し低いため、早期の肝がんの診断には不向きですが、これが陽性の場合、肝がんである確率が高くなります。
大きいがんに対して有効に活用できますりただし、ビタミンK欠乏に関係する数値なので、心臓の病気の治療などで、血液をさらさらにする「ワーファリン」というビタミンK阻害剤を飲んでいると、高値を示すので注意が必要です。
腫瘍マーカーの検査は、1回の血液検査でできるので便利ですが、ある程度、腫痛が大きくならないと検出されないことが多いので、早期発見のためには画像検査も同時に行う必要があります。
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