肝硬変の合併症の治療
非代償期になるといろいろな症状が出ますが、主な合併症は腹水、肝性脳炎、食道静脈瘤の3つです。
腹水はお腹に水がたまる状態で、腹水だけでなく、体全体に水がたまりやすくなり、足にたまるとむくみ、胸にたまると胸水となります。
胸水になると呼吸が苦しくなります。
腹水は、肝機能の低下で、体内の水分調節をする血液中のアルブミンが減るなどのために起こります。
腹水の治療は、まず入院して安静にし、塩分制限(1日5g、場合によっては3g)と水分制限(1日1L)を行います。
次に利尿剤を服用し、点滴でアルブミンを補充します。
肝性脳症は肝臓の解毒作用が低下し、血液中に増えたアンモニアが脳にまわり、脳の働きを阻害することで起こります。
アンモニアは食事からとったたんばく質が腸内で消化されるときに腸内細菌によって産生されますので、治療では腸内細菌の働きを抑え、アンモニアを排出させるために、排便を促す薬を使います。
便秘は大敵で、食事療法ではたんばく質を制限します。
しかし、たんばく質を減らすと腹水が起こりやすくなるのでバランスが大切です。
たんばく質の低下による栄養バランスの悪化を防ぐために、分岐鎖アミノ酸(BCAA)を使うこともあります。
以前は、食道静脈瘤の破裂により大量出血し、多くの人が命を落としました。
現在は、内視鏡治療などの治療により、多くの命を救うことができます。
内視鏡治療の方法は2種類で、ひとつは内視鏡を使って静脈瘤をゴムで縛り、出血を防ぐ食道静脈瘤結さつ術です。
もうひとつは静脈瘤に硬化剤を入れて、血流を固めてしまう食道静脈瘤硬化術です。
結さつ術は出血直後の止血に適していますが、再発することもあるので、あわせて硬化術を行います。
ほかにも薬物療法や手術などの治療もあります。
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