肝硬変の合併症、肝性脳症と胃・食道静脈瘤
肝臓は体内のさまざまな老廃物、毒素を無毒化して、体外に排泄させます。
肝臓病が進行して肝硬変など重い肝機能障害になると、この解毒作用がうまく行えなくなります。
腸内で発生するアンモニアも毒素のひとつで、大腸では、大腸菌の作用により、食物中のたんばく質からアンモニアが発生し、血液中に吸収されます。
肝臓が正常であれば、アンモニアは肝臓で分解・解毒されますが、肝機能が低下すると、血液中のアンモニアの濃度が高くなり、それが脳に達すると脳の働きを阻害して、意識障害、精神神経障害を起こします、これを肝性脳症といいます。
昏睡の状態により、軽症から重症まで5段階に分けられます。
昏睡度Vになると深い昏睡状態となり、生命の危険もあります。
初期の段階では物忘れ、睡眠と覚醒のリズムがくずれ昼夜逆転する、だらしなくなるなどの症状が出てきます。
きちょうめんだった人が急にだらしなくなったら要注意です。
肝硬変により肝臓が硬くなり、本来、門脈から肝臓に流れ込むべき血液が肝臓に入れなくなり、胃や食道の静脈に迂回して流れ込みます。
すると、胃や食道の静脈に負担がかかり、パンパンにふくれるため、静脈が癌のようになり、この状態を静脈瘤といいます。
静脈瘤は、ごくわずかな刺激でも破裂して大量の出血を起こす可能性があります。
胃や食道は食べ物の通り道なので、刺激を受けやすく、とても危険です。
映画などで、大酒飲みの登場人物が大量に吐血して亡くなるというシーンがありますが、あれはまさに、胃や食道の静脈痛が破裂して大出血を起こしている場面です。
昔は静脈瘤に対して破裂後の輸血くらいしか治療法がありませんでしたが、現在では出血している静脈癌を内視鏡を使って止血する、あるいは予防的治療をすることができるようになり、静脈瘤破裂により亡くなる患者さんは激減しました。
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