肝がんの外科手術
肝がんの外科手術は肝切除術といい、がんになった部位(腫瘍)をすべて切り取る治療法です。
肝臓は門脈に沿って左葉と右葉があり、肝切除術ではさらに肝臓を4つに分け、全体で8つの区域に分け、がんがある区域をすべて切り取る肝区域切除を中心に、がんの種類や部位によっては、左葉や右葉を大きく切除する拡大葉切除から、がんだけを切り取る肝核出術までさまざまな切除法があります。
肝臓は再生能力の高い臓器ですが、肝臓病で機能の低下している肝臓にとっては大きな負担のかかる治療方法なので、肝予備能がある程度よい状態でなければ、手術はできません。
チャイルド・ビュー分類ではAまたはある程度軽いBまで、がんの進行度は、腫瘍の数は単発か多くても3個以内、遠隔転移がなく、脈管を巻き込んでいないことが目安となります。
チャイルド・ビュー分類がAであれば、8Cmの巨大ながんでも外科手術で切除可能です。
条件が厳しいと思われるかもしれませんが、肝臓病の患者さんの場合、それまできちんと治療を受けていれば、肝硬変になる前から定期的に肝がんの検査をする機会があるので、早期発見・早期治療が可能となります。
そうしたことからも、症状がなくても慢性肝炎の治療をきちんと続ける必要があるのです。
さて、肝切除術はがんをすべて取り除くことができる治療法ですが、術後の回復には多少時間がかかります。
まず手術により一時的に肝機能が低下し、体力も低下するため、術後は安静に過ごします。
自分で食べたり歩いたりできるようになるまでには数日かかります。
肝機能が回復するまでは、無理をせず休養し、日常生活に戻るためのリハビリができるようになるには2週間ほどかかります。
その後、衰えた筋肉を元に戻すための運動やリハビリを行い、体力を少しずつ元に戻していき、肝機能も回復して、ようやく退院できるまでには、最低でも1カ月以上かかります。
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