B型肝炎の治療の目的
B型肝炎ウイルスは、現在の薬剤では完全に排除することができませんから、慢性化したB型肝炎の治療目的は、B型肝炎ウイルスの増殖を抑え、肝炎を鎮静化させることにあります。
検査値でいうと、HBe抗原の陰性とHBe抗体の出現、HBV・DNAを測定感度以下の陰性にし、それを持続させ、肝機能を正常化させることが目的です。
治療に使われる薬剤は主にインターフェロン製剤、ラミブジン、アデホビル、エンテカビルの4種類です。
インターフェロンは、抗ウイルス作用と免疫力を強める作用のある注射薬で、ほかの薬は抗肝炎ウイルス作用でウイルスの増殖を抑える経口薬です。
治療法の選択は、大まかな目安として36歳以上、35歳以下で異なり、35歳以下の壮年期であれば、HBeのセロコンバージョンが自然に起こる可能性があるからです。
肝機能、線維化の進行度、ウイルス量を総合的に見て、肝機能の異常があり、線維化が進行して、HBe抗原陽性が持続的に続く場合には35歳以下でも肝硬変、肝がんへの進行が危供されますので、治療の対象となります。
また、35歳以下の患者さんは子どもの欲しい年代なので、胎児に影響する可能性のある薬はなるべく避ける必要がありますりインターフェロンはそういう心配のない薬なので、第一選択薬となります。
もちろん、これはあくまでも包括的にみた目安であり、36歳以上でもお子さんを望む場合には同様です。
36歳以上のB型肝炎の患者さんも無症候性キャリアの人は治療の対象になりません。
そうでない場合には、抗肝炎ウイルス薬の投与を行います。
HBV・DNA陽性、HBe抗原陽性、ALT値が正常の1.5倍以上上昇している例が一番の治療対象となります。
インターフェロン治療は基本的に、週3回の皮下注射を半年間続けます。
インターフェロン治療により、HBe抗原の陰性化が30〜40%の確率で起こり、肝炎が鎮静化されます。
ただし副作用があり、患者さんによっては継続が不可能なホビル、エンテカビルは催奇性以外の副作用がほとんどないので、長期治療の継続が可能です。
ただし、患者さんの中には、飲み始めると肝機能がよくなり、治療を中断してしまう人がいますが、これらの薬を急に中止すると高い確率で急激に肝炎が再燃し、最悪の場合は劇症肝炎となる場合があるので、医師は患者さんと十分に話し合って「服用を勝手にやめない」という約束をしたうえで治療をスタートします。
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