非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療
脂肪肝になると、AST値やALT値などが異常値を示すことは以前から知られていましたが、とくに治療の対象になることはありませんでした。
しかし一部が肝硬変、肝がんへと進行することがわかり、治療の対象となりました。
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、脂肪肝を超音波検査やCT検査で診断、アルコール性肝障害を起こす飲酒習慣(1日にアルコール20g(日本酒1合相当)以上)がなければ、診断されます。
さらに肝生検を行い、脂肪肝、肝臓の炎症、肝細胞障害があれば非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と診断されます。
NASHの可能性が高い人はAST値やALT値だけでなく、線維化マーカーとフェリチンという検査項目が異常値を示すことが多いことも知られていますので、線椎化マーカーが高い場合は、肝生検による確定診断が進められます。
またフェリチンは鉄の代謝を表す指標で、本来、鉄といっしょに肝細胞に存在することの多い物質です。
原因はわかっていませんが、NASHの場合、鉄の代謝に異常が起こり、血中のフェリチンが高くなると考えられています。
また、肝臓の中には鉄が過剰に蓄積していることが知られており、これが原因となって活性酸素がたくさん出て、肝細胞障害を起こすこともわかっています。
よって線維化マーカーやフェリチンが異常値を示す場合には、NASHの治療が必要となります。
NASHの治療は、食事療養と運動療法を中心とした減量により内臓脂肪を減らし、標準体重を目指すことを目標とします。
まずは半年で5%減量することを目標にし、体重が落ちると肝機能も正常化してきますり糖尿病や高血圧、コレステロールや中性脂肪の高い人は、その治療も行います。
肝細胞障害に対しては、ウルソデオキシコール酸や強力ネオミノファーゲンシーを使った肝庇護療法を行います。
また、活性酸素を除去するためにビタミンEやビタミンCなどを抗酸化薬として使用することもあります。
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