肝臓をいたわる規則正しい食事
まず「「1日3食」を厳守することが大切で、不規則な食事によって生体リズムが乱れると、肝臓の代謝にも悪影響を及ぼし、余計な負担をかけることになります。
そして、1日の食事からとるエネルギー量を適正量にして、「食べすぎない」ようにします。
食べすぎは、内臓の間（内臓脂肪）や肝臓に脂肪が蓄積し、肥満や糖尿病、脂肪肝などの原因になります。
次に意識したいのが「栄養バランス」で、なるべく多くの種類の食品をとり合わせて、バランスのよい食事を心がけます。
肝細胞を再生して肝機能を回復するためには、たんばく質を十分にとる必要があります。
とくに必須アミノ酸をバランスよくとることが大切です。
その必要量は、日本人の平均摂取量より少し多い程度で、魚、脂肪分の少ない肉類、卵、乳製品などの動物性食品、大豆や大豆製品などの植物性食品を組み合わせれば、アミノ酸バランスは良好になります。
肝機能が低下すると、肝臓での栄養素の代謝に必要な各種のビタミンが不足します。
なかでも、ビタミンA・C・Eは肝臓がんの原因ともなる「活性酸素」を抑制するのに有効なビタミンで、緑黄色野菜を中心に、食事でビタミンをたっぷりと補給することが必要です。
便秘も肝臓には大敵で、便秘により腸内で発生したアンモニアが血中に吸収され、それを分解するのに肝臓に負担がかかります。
便通を促す食物繊維を、野菜や穀類、豆、海藻、いも類などから十分にとるように心がけます。
多すぎる脂質の摂取もまた、肝臓病の人には負担になります。
調理で使う油脂を控えると同時に、肉より脂肪の少ない魚を多くとり入れ、肉なら脂肪の少ない部位を選ぶなど賢い選択をします。
糖質も必要な栄養素。糖質は分解されて肝臓のエネルギー源であるグリコーゲンになりますり不足するとたんばく質をピンチヒッターにしてグリコーゲンを産出しますが、そのプロセスでアンモニアが発生して肝臓に負担をかけます。
主食である穀類で、適量をとるようにします。
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