肝臓に蓄積した鉄を減らす治療
肝硬変、肝がんへの進行を予防するための治療は、いくつかあり、そのひとつに瀉血療法があります。
これは、血液を抜き取ることにより、症状を緩和させる治療法です。
じつは、血液を抜く治療方法は、古代から行われてきたものですが、古典的な溶血療法には医学的な根拠はありませんでした。
現在、肝臓病の治療で行われる瀉血療法は、肝臓に沈着する鉄を減らす目的で行われます。
肝臓にはもともと鉄を蓄える働きがありますが、C型肝炎になると、肝臓の鉄が過剰に増えてきます。
肝臓内に鉄が増えすぎると、活性酸素がたくさん出てきます。
活性酸素は肝細胞の細胞膜に障害を与え、肝機能の低下あるいは、がん発生の要因になります。
この肝臓に過剰にたまった鉄を、採血することで減らす方法が瀉血療法です。
瀉血療法により活性酸素が減って肝細胞の障害が抑えられ、ALT値が正常化してきます。
鉄の蓄積は血液中のフェリチンというたんばく質を測定することでわかります。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)でも、鉄の代謝異常が起こり、血中のフェリチンが高く出ることが知られています。
C型肝炎では健康保険の適用が認められています。
インターフェロンが登場する以前から、慢性肝炎の治療に漢方薬が使われてきました。
特にC型慢性肝炎の治療には小柴胡湯が使われてきましたが、小柴胡湯には副作用として、間質性肺炎が起こることがあるため、使用は少なくなってきています。
とくにインターフェロンとの併用により、間質性肺炎が報告されてから、インターフェロンとの併用は禁忌となっています。
しかしながら、小柴胡湯にはALT値を低下させる効果があるため、インターフェロンを使用できない場合には、その効果が期待されて使われることもあります。
また、漢方では小柴胡湯だけでなく、十全大補湯なども肝庇護薬として使われることがあります。
数値も飲み過ぎも気にならない!肝臓の栄養素を凝縮したレバリズム-L
Amazonで肝臓をいたわる
楽天で肝臓疾患薬ネオレバルミンが激安 |
|