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移植治療や遺伝子治療
パーキンソン病の症状は、薬で改善することはできても、病気そのものは根治させることはできません。
一方、移植治療や遺伝子治療は、病気の進行を抑え、死んでしまった脳神経細胞を再生させる試みですので、根治治療への期待が持てます。
@細胞移植治療
パーキンソン病が進んだ脳に、別の神経細胞を移植する方法です。
これまでに、自分の臓器を移植する自己移植、ヒトの胎児脳からとった黒質細胞の移植、ヒト以外の動物からとった脳細胞の移植などが試みられています。
胎児の黒質を移植する手術は、欧米では治験が行われていますが、日本では問題が多く、認められていません。
ヒト以外の動物からとった脳細胞(ブタ胎仔)の細胞移植も、十分な臨床効果は得られていません。
A遺伝子治療
□ドーパミンをつくるのに必要な遺伝子を線条体に導入して、内因性ドーパミンの産出を促す方法があります。
□黒質の神経細胞を守る遺伝子を外から導入し、細胞が変性するのを予防して病気の進行をおさえる方法があります。
現在、この2つの方法が研究されています。
使われる遺伝子は、ドーパミン産生にかかわるいくつかの酵素を組み込んだベクターです。
これを線条体に注入すると、線条体の中でウイルスが増殖し、細胞内に遺伝子が導入されてドーパミンが作られるようになると考えられるのです。
うつ病がんばるな!
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