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パーキンソン病治療のQ&A2
<Q>
歩くとき、足が踏み出せなくて、すくんだような状態になるのですが。
<A>
すくみ足といわれるもので、病期が長くなると現れやすい症状ですが、対応は難しいといえます。
ウエアリング・オフ現象のオフのときに出るすくみ足は、薬が不足していることで起こることが多いので、薬の量を増やしたり、他の薬を併用する、といった工夫をしてみます。
問題は、オンの時間帯にあらわれるすくみ足で、病期の進行期に出やすく、ノルアドレナリンの前駆物質であるドロキシドーパが使われますが、効果が出ないことが多いのです。
すくみ足の特効薬的なものは、まだないのです。
<Q>
気持ちが落ち込んで、抑うつ状態になっているのですが。
<A>
薬を使う場合は、抗うつ薬の中から、パーキンソン症状を悪化させない薬を選ぶようにします。
<Q>
なかなか寝付かれず、寝てもすぐに眼が覚めてしまい、眠れないと体の動きも悪くなるのですが。
<A>
パーキンソン病はよく眠ることが大切で、眠れなかった翌日は、体の動きも悪くなりますので、睡眠薬を飲んでも眠ったほうよいのです。
睡眠薬には、短時間作用型や中等度持続型のものがあります。
<Q>
ときどき、現実にないものがみえたりすること(幻覚)があるのですが。
<A>
ときどきあらわれる程度の幻視で、本人が実際にないものと自覚していて、それによって興奮したり錯乱したりすることがないのであれば、特別な治療は必要ありません。
しかし、幻視が頻繁にあらわれたり、幻覚や妄想で異常な行動をとるような場合は治療が必要です。
基本的には薬の量を減らしていって、最後はLドーパのみにします。
薬を減らすときは、一番新しく加えた薬から、まず中止をしていき、Lドーパも量もできるだけ少なくします。
減量が難しいときは、クエチアピンやチアプリドなどの薬を使います。
うつ病がんばるな!
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