症候性パーキンソニズムとは

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症候性パーキンソニズムとは

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症候性パーキンソニズムとは

症候性パーキンソニズムとは、パーキンソン病以外の病気が原因でパーキンソン症状が現れる病気です。

脳血管障害や、脳神経の変性、外傷や炎症、また一部の薬剤によって起こるものもあります。

@脳血管障害性パーキンソニズム

大脳の前のほうの白質が広く障害されると、ビンスワンガー病になり、パーキンソニズムがでることがわかってきています。

パーキンソン病との症状の違いは、安静時のふるえがなく、歩行障害や姿勢反射障害が目立ち、痴呆、話すときのろれつが回らないなどが起こります。

ドーパミンの分泌は正常なため、抗パーキンソン病薬は効きにくく、飲むとかえって副作用が出ます。

A薬剤性パーキンソニズム

向精神薬や抗うつ薬、制吐薬、抗潰瘍薬、降圧薬、消化薬など、ドーパミン受容体を遮断する作用のある薬剤によって、パーキンソニズムが起こることがあります。

症状が現れるのは、薬の服薬を始めて3〜4ヶ月からが多くなっています。

症状は、安静時のふるえは少なく、寡動や固縮が目立ちます。

また、いてもたってもいられない状態(アカンジア)を示すこともあります。

B正常圧水頭症

痴呆、歩行障害、失禁が主な症状で、原則としてふるえは生じません。

脳室には透明な液体(脳脊髄液)が循環していますが、この病気は、その液体の吸収が悪くなって起こると考えられています。

原因としては、くも膜下出血や髄膜炎、頭部の外傷などで起こる場合と、原因不明で突発性で起こる場合とがあります。

C進行性核上性麻痺

CTやMRIの画像検査をすると、中脳被害部に萎縮が認められます。

特徴的な症状は、あごが上がり、首が後ろに反り返るような姿勢になって、よく後方に転ぶことです。

また、上下方向への眼の動きが悪くなって足元が見えにくくなるため、ますます転びやすくなります。

性格変化や精神症状を伴うことがあります。

Dレビー小体認知症

脳の神経細胞の周囲にレビー小体という異常なタンパク質が蓄積するの病気で、手足のふるえなどのパーキンソン症状に認知症が伴います。

初期に幻覚や妄想が目立つときにはこの病気が疑われます。

E線条体黒質変性症

初期はパーキンソン病と同じような症状で、進むにつれ、自律神経症状や運動失調がみられます。

Fシャイ・ドレーガー症候群

主な症状は、起立性低血圧を中心とする自律神経系の症状で、パーキンソン症状や小脳症状を伴うこともあります。

Gオリーブ・橋・小脳萎縮症

全病期を通じて小脳性の運動失調があり、進行すると自律神経症状や、パーキンソン症状が出てきます。

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