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パーキンソン病と幻視
幻覚や妄想は、高齢になったり、病気が長くなるほど現れやすくなります。
原因としては次のようなことが考えられます。
①抗パーキンソン病薬を長期間使った場合の副作用としてあらわれる。
②パーキンソン病が進み、神経細胞が変性、脱落してあらわれる。
③脱水症や感染症など、身体的な要因が引き金になる。
④環境の変化やストレスなど、心理的な要因が引き金になる。
幻覚の大半は幻視で、人物や動物、虫などが見えたり、影や気配を感じますが、幻聴は稀です。
精神症状が悪化すると、自分が病気であることがわからなくなり、幻聴を合併し、幻覚に左右されて怯えたり、幻覚に伴う妄想を抱いたりして興奮するようになります。
嫉妬妄想、物取られ妄想、被害妄想、錯乱やせん妄が起こる場合もあります。
良性の幻覚は、本人が自信が認識していて苦痛に感じていなければ、特に治療の必要はありません。
抗パーキンソン病薬が原因と考えられる場合は、薬の調整をし、精神症状が現れたら、まず抗コリン薬や塩酸アマンタジンを止めるか、減量するようにします。
精神症状で、日常生活にトラブルが出て来る場合は、非定型抗精神病薬を使うことを考えます。
非定型抗精神病薬は、幻覚、妄想、運動減退、抑うつや不安などの改善にすぐれています。
 うつ病がんばるな！
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