パーキンソン病の内臓器官障害

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パーキンソン病の内臓器官障害

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パーキンソン病の内臓器官障害

パーキンソン病になると、障害が起こるのは運動面だけではなく、体中の内臓器官の働きをコントロールする自律神経の調整機能が乱れ、次のような症状が現れることがあります。

@便秘

これは胃腸の働きが弱くなるためで、中には最初に便秘がちになり、それから数年経過して、ふるえやこわばりなど、他の症状が現れてくる人もいます。

さらにパーキンソン病を治療する抗コリン薬の、腸の運動を低下させる副作用で、便秘が起こる場合もあります。

A起立性低血圧で立ちくらみ

立ち上がるとき、自律神経は足の血管を収縮させて、脳に血液が流れるようにして、脳の血圧が下がるのを調整します。

しかし、パーキンソン病になると、この調整がうまく行かず、立ち上がった瞬間に急激に血圧が下がり、立ちくらみ状態になることがあります。

ひどい場合は、気を失っている人もいます。

パーキンソン病になると、一般的に血圧が低くなる傾向があり、また、血圧が変動しやすくなる人もいます。

B頻尿、排尿障害、尿失禁など

尿が膀胱にたまると、それを外に出そうとして膀胱収縮筋が働き、排尿することができます。

このように、反射的に働く作用を排尿反射といいますが、これも自律神経が調整しています。

パーキンソン病になると、この調整がうまくいかず、排尿反射が頻繁に起こって頻尿になります。

逆に排尿反射がなかなか起こらず、排尿が困難になったり、尿失禁になる人もいます。

Cよだれや嚥下(えんげ)障害

唾液は1日でビール瓶1本ぐらい出るとされますが、普通は無意識に飲み込んでいます。

しかし、パーキンソン病になると、この無意識の飲み込みが少なくなり、よだれとなって外に出てきます。

飲み込みがうまくできないのを嚥下(えんげ)障害といい、パーキンソン病の中期以降に、病気の進行とともに増えてくる症状です。

食事や飲み物がうまく飲み込めずにむせたり、飲み込んだ後でも口の中で食べ物が残ったりします。

ひどくなると、口から全く食事が取れなくなる人もいます。

D発汗障害、顔が脂ぎる

体の汗が出にくくなる人がおり、足先から始まり、だんだん全身に汗をかかなくなります。

発汗が充分にできないと、夏は体内に熱がこもって発熱することがあります。

E冷え、むくみ

血液の循環が悪くなり、体温調節がうまくいかなくなり、手足が冷えやすくなり、足がむくむことがあります。

うつ病がんばるな!

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