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補助的なパーキンソン病薬2
@塩酸セレギリン(FP錠)
脳内のドーパミンは、モノアミン酸化酵素(MAO)という酵素によって代謝され、なくなっていきます。
そこで、このモノアミン酵素の働きを妨げると、ドーパミンの分解がおさえられ、その結果、パーキンソン病の症状悪化を止められるのではないかとの仮説のもとに、モノアミン酸化酵素阻害薬が開発されました。
塩酸セレギリンは、そのなかの一つです。
体内にはMAOが2種類ありますが、ドーパミンを分解するのはB型で、塩酸セレギリンはこのMAO−Bの働きを阻害する薬です。
Lドーパと一緒に使う場合に限って、使用が認められています。
塩酸セレギリンを併用すると、Lドーパの量をおさえることができます。
また、パーキンソン病進行期では、Lドーパの作用を延長する効果があり、ウエアリング・オフ現象などが改善できます。
また、塩酸セレギリンには神経細胞の保護効果があるのではないかと考えられています。
ACOMT阻害薬(コムタン)
COMTとは、カテコールOメチルトランスフェラーゼという酵素の略です。
この酵素は、薬剤を代謝する効果があります。
COMT阻害薬は、このCOMTの働きをおさえ、Lドーパが末梢で分解されるのを遅らせて、脳内へ届くLドーパの量を増やします。
Lドーパの利用効率をあげる薬ですから、必ずLドーパと同時に服用する必要があり、単独で飲んでも効果は全くありません。
COMT阻害薬はLドーパの血中濃度を高めますので、薬が効いている時間が長くなり、ウエアリング・オフ減少を改善することができるのです。
うつ病がんばるな!
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