|
パーキンソン病の手術
パーキンソン病が進むと、症状を薬で改善するのが難しくなる場合が多くなり、また抗パーキンソン病薬の副作用で、薬が効かなくなるウエアリング・オフ現象や不随意運動を合併する人も増えてきます。
このような場合には、手術は治療の選択肢になります。
手術療法は、薬物療法のように全ての人にとって有効とは限りません。
パーキンソン病の手術は、運動系の神経回路の特定部分を、ピンポイントで小さく破壊したり刺激したりして症状を改善するもので、定位脳手術といいます。
手術が行われる場所は、大脳の深いところにある視床、淡蒼球、視床下核です。
現在行われている定位脳手術には、次の2種類の方法があります。
@破壊術
高周波の温熱で、目標とする神経核を温熱凝固するか、ガンマナイフで破壊する方法です。
手術する部位は視床が中心で、淡蒼球にも行います。
ただし、破壊術は部位の両側に手術をすると、飲み込みにくくなる嚥下障害やろれつが回らない構音障害などの合併症が増します。
A脳深部刺激療法
脳内に埋め込んだ電極で、ターゲットを慢性的に刺激する方法です。
手術は、電極を目標とする神経核に埋め込み、その一方で鎖骨の下の胸部に刺激発生装置を埋め込み、両方はケーブルで結びます。
刺激の条件は、服の上からでも医師用のコンソールプログラマーを使って変更できるようになっています。
また、刺激のオン・オフは、本人自身が磁石又はコントローラーを使って行えます。
ただし、埋め込んだ内臓電池は、刺激条件にもよりますが、4〜8年で交換する必要があります。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|