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Lドーパの問題点
Lドーパは、パーキンソン病の4大症状である、ふるえ、こわばり、動作の緩慢、歩行のいずれにもよく効き、症状を軽くします。
効き目は人によって違いはありますが、大体の人では飲み始めてから3〜5日から数週間で実感できるようになります。
口から服用したLドーパは、胃から十二指腸にいき、それから小腸に入って吸収され、血液に取り込まれます。
Lドーパを経口摂取した場合、血中のLドーパ濃度は、大体30分〜2時間でピークになり、それから次第に低下して4〜6時間でゼロになります。
そこで、濃度を下げないように、1日のうち2〜3回に分けてLドーパを飲めば、1日中同じ調子で動けるのです。
Lドーパにはいくつかの問題点があり、薬を飲んで数時間すると効かなくなるウエアリング・オフ現象が起こると、、治療を始める前のような状態に戻ってしまい、姿勢は前かがみに、手も足のスムーズに動かせなくなったりします。
1日のうち、薬が効かなくなる時間があるので、日内変動と呼ぶこともあります。
実はパーキンソン病の初期には、脳にはまだドーパミン受容体の神経細胞が残っており、ドーパミンが放出された後も、残ったドーパミンを再び取り込み、貯蔵して、再利用するように機能します。
もともとLドーパは、持続時間が短く、服用後1時間くらいで、血中のLドーパ濃度は半減します。
それでも、ドーパミンを再利用する機能が残っていれば、ドーパミンはそのストックで補えます。
しかし、病気が進むと神経細胞はどんどん減っていき、ストックで補えなくなりますから、Lドーパ濃度の低下は、ドーパミン不足につながるのです。
このような状態になっている神経細胞に対して、一定時間をおいた服用で、間欠的に刺激するLドーパ投与のような治療は、薬を飲んだときと切れたときの差がはっきり現れるのです。
ただし、ウエアリング・オフ現象は全ての人に起こるわけではなく、5年間ほど治療を続けたとして、現れるのは半数ぐらいです。
また、オン・オフ現象は、Lドーパを服用している最中に、服薬時間とは関係なしに急に効果があらわれて症状が改善したり、逆に症状が悪化したりする現象です。
薬の効果が急に切れますので、ついさっきまで何となく歩けていたのに、次の瞬間には歩けなくなったり、また急に歩けるようになるといったことが起こります。
運動のスイッチがオンになったり、オフになったりするような現象です。
うつ病がんばるな!
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